丸い島三角の島 見方を変えると違って見える
2024年8月12日
8月の日本は戦争の話題が多くなる。
一時的に第二次世界大戦時に戻ってしまうようである。
この「風習」については賛否色々あるだろうが、今日書きたいのは三角の島と丸い島。
昭和の頃、まだ学校には軍隊で戦争を戦った経験のある先生も何人かいた。軍艦に乗っていた先生が、戦闘機乗りの先生と会話した時のことを話してくれたことがある。
船乗りの先生が三角の島の話しをすると、飛行機乗りの先生は同じような地域にある丸い島の話しをしてくれたと言う。お互いに相手の言う島の状況、周りの風景や地理的な位置などについて会話していると、どうも同じ島の話しをしているらしいことに気がついた。
そう、横から見ると三角だが、上から見ると円形の島。難しい言葉(小学生か中学生の時にみなさん習った言葉)で言うと、円錐形。
ちょうど先日九州からのフェリーに乗った時に見えた伊豆七島の一つがそんな感じ。横から見ると三角形、おにぎり形。普段は飛行機に乗って空からしか見ることのない利島(としま)。「丸い」島。
主に仕事上で同じ話しをしているのに噛み合わない時「盲人と象」のようだと言うことがある。インドの寓話のようで、6人の盲人が象に触れてみてそれぞれが象と言うものはどう言うものか説明する話し。個々の盲人は大きな象の一部だけに触れて説明するので、触れた場所によって説明内容が全く違ってしまう。
同じように世の中には見る角度・個々の立ち位置によって違って見える事象がたくさんある。自分の味方が正しい、と思うのはある意味仕方が無いのかも知れないが、他人の味方を否定するのはどうかと思ってしまう。もう少し理想的に言えば、他人の立ち位置・立場から見える光景を想像して見るようにしたい。自分の見方も正しいが、他人の見方も正しい、ということはよくある。
三角の島と丸い島。同じ島のことを、見る方向や角度によって全く違う表現をしてしまう。
これから分かる教訓は…
たまには船旅もいいものだ
(なんだか飛躍しすぎている?)