熊本城と半導体工場
2024/8/8
熊本が熱い。
8月に入ってから今日まで毎日37℃超えで…と言う話しでは無い。
2024年2月に熊本工場の開所式が行われた台湾の半導体大手企業TSMCの進出である。
先週、熊本空港に着くと飛行機の搭乗客や送迎客など台湾人と思われる人がたくさんいた。

1980年代にはアメリカのシリコンバレーを模してシリコンアイランドと呼ばれた九州、その中でも熊本県は半導体生産の中心地的な存在であった。そこに世界一の半導体企業の進出、いよいよ本丸が建てられると言った感じである。
熊本で本丸と言えば熊本城。
城跡は国の特別史跡に指定され、一部の櫓・城門等が重要文化財に指定されている。
その熊本城、2016年(平成28年)4月の大地震で天守閣の瓦やシャチホコが落下するなど大きな被害に遭ったことは記憶に新しい。同地震では熊本市に隣接する合志市の三菱電機の半導体工場も被災し、しばらくパワー半導体の入手が困難な時期が続いた。

熊本城に話しを戻すと、行くまでは知らなかったのだが2016年より前にも大地震による被害に何度か遭っている。加藤清正が創建してまもなくの1625年、さらには1889年(明治22年)にも地震により建物や石垣が崩れた。その前の1877年(明治10年)の西南戦争では西郷隆盛率いる薩摩軍の進軍を受け、天守や本丸御殿などが焼け落ちたそうだ。
その後、昭和初期から復興が始まり、戦時中の中断などもあり、天守閣が蘇ったのは1960年(昭和35年)。以降も櫓や大手門などの修復が続いていた。2016年の大地震は長年続くそんな復興途中に起きた震災のようだ。
この記事をほぼ書き終えた今日の夕方にも宮崎・日向灘沖でマグニチュード7.0の地震が発生した。熊本市付近は震度4。大きな被害は無いとは思うが、気の抜けない日々が続きそうである。

世界の半導体市場で大きな存在感を示すTSMCが工場を造るのはその熊本県。
同じく地震大国の台湾企業ならではの万全のBCP(事業継続計画)対策が考えられているとは思う。
熊本城にはまだまだ屋根瓦が落ちたまま、壁が崩れたままの建物もある。地域全体で見てもまだ復興途上なのでは、と想像できる。半導体産業や周辺産業の力も借りながら、熊本も順調に復興して行って欲しい。

