野球と日本人
2023/9/17
9月になり各種スポーツ、特に、球技の話題が盛んである。
バスケットボールのワールドカップ、引き続きラグビー・ワールドカップ、そしてバレーボールのワールドカップも始まった。その間には、親善試合ではあるがヨーロッパの2ヶ国に日本チームが連勝したサッカー。少し前、7〜8月にかけては女子サッカーのワールドカップもあった。それぞれマスメディアなどを賑わせた(賑わせている)が、やはり野球は別格のようだ。
阪神タイガースの18年ぶりのリーグ優勝。東京地区のテレビでも普通のニュース番組でトップ扱いだった。
ただ、普段の生活で感じるスポーツの話題に野球が出てくることはほとんど無く、マスメディアの盛り上がり感とのギャップを感じるのは東京圏に生活しているからだろうが?それとも、たまたま周りに野球好きが少ないからだろうか?もちろん、自分がそんな話題を避けている可能性も大いにある。
思い返してみると、春先は野球の世界大会・WBCの話題もマスメディアを賑わせていた。こちらは世界大会での日本の優勝だったのである程度扱いが大きくなるのは理解できなくもないが、自分の周りでは「野球は試合時間が長過ぎ」と言う程度の感想しか無かった。
日本人が、と言うよりはもしかしたらマスメディアの野球熱は相当高そうに思える。
バスケットボールで日本がオリンピック出場を決めたタイミングだったか、たまたまテレビのワイドショーでバスケの話題を放送していた。父親が「最近は知らんスポーツが多いな。よう分からん。昔は野球くらいしか無かった。」と嘆いていた。
マスメディアのどのような人々が記事や番組編成を決めるのか知らないが「野球しか無かった」時代を過ごして来た人たちが実権を握っているのだろうか。スポーツに限らず「よう分からん」話題でも義務感から報じられるが、気持ちが入っていない。それに比べて、野球の話題についてはイキイキと報じられているように感じる。
スポーツに関しては「よう分からん話題」の報道がおざなりでも日本国民に与える影響はそれほど多くないかも知れない。しかしながら、他のニュースについてはやはり心のこもっていない報道姿勢は「日本国民の世論」形成に影響があるように思う。
一応、野球嫌い、アンチ阪神タイガースだから書いていると誤解されるといけないので補足しておく。
2003年の夏、北京に住んでいた時、故宮を見ながら六甲おろしを歌った。故宮の隣にある北京飯店貴賓楼の屋上に集まった10人強の現地在住日本人。北京猛虎会と称する集まりの参加条件は六甲おろしが歌えること、だった。