中国人の世界観 III

2023/3/14

前回、前々回とChatGPTの力を借りて、中国4000年の歴史を調べたのには、以下の背景がある。

取引先の中国人とウクライナの話をしたときのこと。
ウクライナとロシア、中国と北朝鮮」にも書いたが、その中国人が言うには「ロシアが欧米、特にNATOの態度に恐怖を感じて、ウクライナに侵攻した考え方は理解できる」。それに続けて、「現在は武力による領土拡大はいけないことだと、欧米を中心とした世界では認識されている。この価値観は、どれくらいの時代の長さを考えるかによって変わってくる」と言っていた。

それで、4000年の歴史を調べたわけである。確かに武力による領土拡大がいけないことと言われるようになったのは、第二次世界大戦以降かと思う。
太平洋戦争までの日本はもちろん、ヨーロッパ諸国も過去には南アメリカ大陸やアフリカ大陸、アジア太平洋地域などで領土拡大を続けていた。

もちろん「過去」のことだと思うが、その中国人の論に従うとすると「少し前は武力侵攻による領土拡大は良かった。それが今さらダメだ、と言われてもそれは中国4000年の歴史から考えると少し異常な時代」と言うことになる。
「今は戦争の時代ではない」とインドのモディ首相がプーチン氏に言ったと報道が昨年あった。もしかしたら中国人にとって「今」は4000年の歴史の中ではほんの「一時的」な時期に過ぎず、「武力による領土拡大が認められる時代」が当たり前なのかも知れない。

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