金儲けの話し
2022/9/9
あらかじめ断っておくが、何も金儲けの秘訣を教える記事ではない。
タイトルだけ見て期待した人、ごめんなさい。
日本の給与が上がらない。
物価もつい最近まではそれほど上がらなかったので、特に不便は無かった。
しかしながら、ロシアのウクライナ侵攻や米国の金利引上げに伴うドル高円安により、物価が上がり始め、低いままの収入は徐々に生活に影響し始めた。
20年ほど前、中国が経済発展を始めようとしていた時、日本に比べると中国の給与水準は低かった。
その頃、上海の現地法人で雇った中国人がいる。
彼はその後退職し起業したのだが、しばらくしてから話したことがある。曰く、
『学生時代に友人同士と集まると決まって「金儲け」の話しをしていた。どうやれば金儲けができるか、違法スレスレのことも含め、色々なアイデアを出し合った。親の世代が貧乏で、経済的に苦労して育った。何とか金銭的に楽な暮らしがしたい、と必死だった。』
翻って日本。
高度経済成長を支えたのは第二次世界大戦前後に生まれた世代。ベビーブーマー世代も70歳を超えている。
現役世代は、それら経済成長を支えた世代の子供または孫の世代。
それほど裕福な生活ができたかどうかは別として、経済的に困窮した人と言うのは比較的には少数派だと思われる。
学生時代にどうやって金儲けをするか、と必死に考えた日本人もやはり少ない。
そのあたりが、日本経済や収入の停滞の遠因になっているのでは無いだろうか。
先日亡くなった京セラ創業者・稲盛和夫さん。
近代の日本は40年ごとに栄枯盛衰を繰り返していると言う。
バブル経済後の失われた20年(2000年代初頭)に、「何もしないでいると20年後の2025年には日本経済はどん底に陥ることになるとの懸念」を示されていたと言う。
間もなくその2025年。日本経済が浮揚する勢いは感じられない。
どん底に陥ってはじめて日本人の底力が発揮されるのだろうか?
「金儲け」を真剣に考える日本人が増える時代になるのだろうか?

