感染者情報の遅れ と タイタニック

2022/2/11

オミクロン株の急増に伴い、社会で様々な不都合が明らかになりつつある。
その一つが、感染者情報が大阪市で大幅に遅れていると言うニュース。医療機関から保健所に送られてくる情報の反映が遅れていると言うことだ。

「ファックスで」と言うのは論外。
ただ、その背景にあるのは、国のシステム「HER―SYS(ハーシス)」の使い勝手の悪さ、とも報道されている。

医療関係者では無いので、HER-SYSがどのようなシステムかは知らないが、入力すべき項目が多く、とても医療現場では全てを入力できるほどの余裕が無い、らしい。

このブログの最初の記事「タイタニック(沈没船)のジョーク」を思い出した。

アメリカの永住権を取ったドイツ人と話したことがある。
「タイタニックのジョーク知ってるか?ドイツ人には『規則です、飛び込んでください。』と言われているが、どう思う?」と聞いたところ、こんなことを話してくれた。
「アメリカへの入国申請の時に、書類にたくさん記入する欄があった。ところどころ、どうやって書けば良いのか分からずに尋ねてみると『全部まじめに書かなくてもいいよ』と言われた。ドイツ人の自分は、記入欄があると全部記入するのが当たり前だと思っていたが、アメリカの大らかさに少し驚いたが、合理的だなとも思った。」

恐らく日本人もドイツ人に近い。
記入欄全てに記載しないとデータを提出してはいけない、と思うのだろう。

程度にもよるが、時と場合によっては、全て完璧よりは、スピード感が大事なときもある。

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