トルネードと地震
2021/12/13
カンザス(Kansas)州に住む少女ドロシー(Dorothy)。両親を亡くし、おじ・おばと暮らしていた。
ある日、犬のトトと一緒に留守番をしていたドロシーは、家ごとトルネードに巻き込まれ、不思議なオズ王国(Land of Oz)に飛ばされてしまった。
有名な「オズの魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz)」の物語の始まりである。
アメリカ南部から中西部にかけて、現地時間の10日(金)~11日(土)大規模なトルネードが襲い、多くの犠牲者が出ている。
トルネードは、平原の広がる地形で大規模化するらしく、アメリカの平原地帯では度々発生している。
今回のトルネードでは6つの州で被害が発生したとのことだが、そのうちの一つがイリノイ(Illinois)州。
第一の都市シカゴ(Chicago)は有名だが、トルネード被害は南部にあるアマゾンの物流倉庫。6人の犠牲が報道されている(日本時間12月13日9:30時点)。
イリノイ州の北にウィスコンシン(Wisconsin)州がある。有名な都市は、ミルウォーキー(Milwaukee)だろうか。
以前、出張でそのウィスコンシン(Wisconsin)州にいた時、トルネードの話題になった。
北にあるウィスコンシン州はトルネードはどれほど多くは無いが、時々は発生するらしい。
トルネードについては、テレビ番組などの知識しかなかったその時の自分は「トルネードに襲われたらどうやって逃げるんだ?」と言うような質問をした。返ってきたのは「トルネードなんかしょっちゅう起きている。ほとんどは大したこと無いもの。日本でよく地震が起きるのと一緒だよ」。
確かに、日本では小規模~中規模の地震は毎週のように起きているが、普段はそれほど気にしない。ウィスコンシンの人から見れば、地面が揺れるのは恐怖だろう。
今回は、史上最長の距離を移動したトルネードの一つとも言われているが、12月にトルネードが発生するのは珍しい。
地球温暖化の影響で、今後は冬でもトルネードが頻発する可能性があると言う説もある。
地震を引き起こす地殻変動も温暖化の影響を受ける、と言うテレビドラマ(日本沈没)があったが、人間の営みが自然の猛威を加速しているのは、あり得ることなのかも知れない。
今回のトルネードでは、被害の全容は現時点ではわかっていないが、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りする。