映画のようなニュース映像

2021/9/11

9.11アメリカ同時多発テロから20年。

20年前の9月11日は火曜日、会社から帰って来てちょうど点けたテレビのニュースでワールドトレードセンター(北棟)に最初の飛行機が突っ込んだ映像が流れていた。
最初見たときは、新作映画の予告編か何かだと思った。

ニューヨーク時間の午前8:46、日本時間では午後9:46。
始まったばかりのニュース番組で映像が繰り返し流される中、最初は小型飛行機の事故か、などとコメントされていたが、間も無く南棟にも飛行機が激突、日本時間10:03。こちらはライブ映像だった。
この時点でテロだと言うのがはっきりし、その日は延々と現場からのニュース映像がテレビから流れて来た。
ツインビルが倒壊する映像もライブだった。

まだインターネットもせいぜいダイアルアップ回線程度で、とても動画を見る環境では無かったのでテレビの前から離れられなかった。

それを遡ること15年、1986年1月28日の事故も最初は映画だと思った。
スペースシャトル・チャレンジャーの空中爆発。
こちらは、日本時間の翌日朝のニュースで映像を見たのだが、現実とは思えなかった。

どちらもアメリカで起きた事件・事故だが、日本とアメリカとの初めての衛星中継番組も呪われていた。
1963年11月23日(日本時間)に予定されていた記念すべき初の衛星ライブ中継は、予定の番組をキャンセルし「ケネディ大統領の暗殺ニュースとなり、狙撃の瞬間の映像とニュース速報が日本全国に流れ、衝撃を与えました」とある。

衝撃的な事件・事故・災害などの映像は、強烈な印象を視聴者に与える。
最近は、スマートフォンの普及で、いろいろな動画情報が溢れ、どんな些細な事件でも動画があるのが当たり前とも言える。

逆に言うと、テレビでは、映像の無い出来事はニュースにならないような感じがする。
アフガニスタンなどイスラム教の戒律を厳しく守る国では、日本の取材陣が少ないこともあるだろうが、偶像崇拝禁止ということで、もしかしたら動画も多く撮られないのかも知れない。
日本では、これらの国々のニュースが少ない一因にもなっているだろうか。

映像にはならない大事なニュースも世界には多いと思うが、そう言う報道もテレビでは少ないような気がする。

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