新型コロナ 病院食と味覚異常

2021年7月1日

新型コロナでの入院はちょうど10日間だった。
入院した日の夕食から退院する日の朝食まで、毎回病院の食事。
入院と言うものには今までほとんど縁が無かったが、今回の食事は毎回使い捨て容器に詰められた弁当のようなもの。おかず、ごはん、汁物、フルーツが組み合わさった食事だった。

食べ終わった容器類は、部屋にある「感染ゴミ」と張られたゴミ箱に捨てることになっている。

病院の食事にはそれほど期待していた訳でも無いが、まずくて食べられない、と言うほどではもちろんない。普通の食事。1~2食であれば美味しく食べられたと思う。
10日間の内、昼食2回の麺(焼きそばとジャージャー麺各1回)を除いて、すべて白いご飯。普段は毎朝基本的にパン食なので、10日間パンが食べられない、と言うのは少しつらかったが、一生懸命働いてくれている病院の調理の人に文句を言ってはいけない。

さて、毎食の白いご飯をベースとした、日本食の弁当。なぜだか、ミャンマーのエーヤワディー川クルーズで食べた食事を思い出した(→こちら)。白い米(インディカ米)とチキンをベースにしたその時の食事は、ブログにも書いたが、我々日本人は普通に美味しく食べられたのだが、クルーズ客の大半を占めるヨーロッパ人の口には合わなかったようで、ほとんど食べていない人が大多数だった。
ミャンマーでは普通の食事、同じコメ食主体の日本人には問題なかった。

今回の病院食。
毎食、白いご飯と日本のおかず。日本人で無ければもしかしたら耐えられないのかな、と思いながらも毎食美味しく戴いていた。

新型コロナの症状の一つに、味覚・臭覚異常が言われているので、食事の後には毎回食べた量と味覚・臭覚について看護師に尋ねられた。いつも完食、味覚・臭覚にも異常は無かったはずなので、そう答えていた。
確かに、味は感じたのだが、ほぼ毎食塩っ辛いと思っていたのも確か。

京都の味、特に塩味、は薄いのだが、その中でも我が家の味は薄かった。
高血圧で減塩食を強いられる人の食事よりも、我が家の食事は薄味だったらしいので、病院の食事が塩っ辛いと感じたのも不思議では無いのだが、退院後に食べたパン屋で買った卵サンドも塩味が強かった。
もしかしたら、味覚異常には味が濃く感じられる症状もあるのだろうか?

入院期間中は、食事と睡眠と時々解熱剤を渡される以外は、特に積極的な治療も無かったが、入院後にどんどん上がって行った体温も、39℃前後が2~3日続いた後、突然37℃程度まで下がった。血中酸素飽和度も時々100%になるなど、全く異常は無く、酸素吸入も不要で、「軽症」のうちに退院することができた。

自分が退院しても、また新たな患者を迎え、毎日緊張の続く医療従事者のみなさんには改めて感謝したい。

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