バーチャル修学旅行

今年は新型コロナの影響で修学旅行を中止する学校が相次いでいる。
そんな中、バーチャル修学旅行を企画している旅行会社がある。

その一つJTBのWebサイトによると

(1)360度VR映像体験
(2)オンライン交流
(3)伝統文化体験
(4)お土産販売
(5)その他オプション
の5つで構成されており、子どもたちはこれらすべてを学校の教室や体育館などで体験することができます。

とある。

リアル修学旅行ではいろいろなハプニングがある。修学旅行客の多かった京都では毎年のように修学旅行に来た学校同士の喧嘩騒動があった。喧嘩は別としてハプニングは良い思い出になる。

昭和生まれの自分には、バーチャルならテレビでいい、旅行に行くのはリアルでと思うが、新型コロナが変えた新しい生活ではリアルな旅行、特に海外旅行はお金はもとより隔離・待機時間も含め長期の時間が必要となり、実際に行くのは難しくなっている。
そんな中、令和の学生たちが体験するバーチャル旅行が旅行業界にとっては一つのエポックになるのだろうか?

さて、JTBのサイトによると「360度VR映像体験」は「このプログラム用に撮影した(中略)360度映像」を簡易ゴーグルで視聴すると言う。
つまり、参加した全員が基本的には同じ映像を見ることになる。恐らく視線の向きを変えれば風景も少し変わるのだろうが、やはり”誰か他人”が撮影した映像以上の体験はできなさそう。

以前の記事(こちら→)でも書いたが、ドラえもんの「どこでもドア」。近づいてはいるが、もう一歩。

Googleマップのように使った人のデータを取り込んで進化していくようなプログラムができれば面白いかも知れない。一般の人が撮影した動画を蓄積し、無数の映像を統合して好きなように体験できるバーチャル世界。定番の観光地は体験できそう。

電車やバスを乗り間違える、飛行機に乗り遅れそうになるなどリアルな体験もできると面白い。
観光客の少ないアドベンチャー体験ができるようになるまでには時間がかかりそうだが。
目的地の風や臭い、食べ物の味を感じるのも難しそう。

バーチャル修学旅行を体験した令和世代が世の中を変えるか?
ただ、バーチャルならば、いつでも行ける京都などでは無く、海外、と思うのだが、そんなに急には準備が整わないのだろう。

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