他人の話しを聞かない
昨日の「外部環境の変化 人の反応」にも少し関連する話題を書いてみたい。
昨日はセンサー(目や耳、皮膚感覚)が衰えて機能的に外部情報の取得が難しい人について書いたが、敢えて情報を拒否してしまう、と言う人もいる。
センサーは生きていてもソフトウェア(脳、意識)の問題、典型的なのが他人の話を聞かない人。
昨日と同じくアメリカ合衆国大統領と会社の大先輩を例に出してみる。
2020年9月29日に開かれたトランプ氏とバイデン氏の第1回テレビ討論会は、アメリカ史上最悪だったとも言われる。互いに相手を非難すると言う醜い“言い争い”だった。しかし、個人的に不快に思ったのは他人が発言していることを聞こうともしないで、自の意見を主張し続けていること。ニュース番組で一部を聞いただけだが。
会社の大先輩、お年寄りの常として、自分の若い頃の思い出話し。それは良いが、相手の反応にはお構い無し。
聞いている人が気の毒になり、こちらが話題を変えようと言葉を挟んでも、その言葉を聞かずに、自分の話したい事を延々と話し続ける。
現役時代からそんな感じだったかも知れないので、お取り寄りだから、と一概には言ってはいけない。
フランスに出張した時、立ち話で取引先の人と少し仕事の話になった。
メンバーは、自分とメーカーの日本人、フランスの取引先2人の計4人。
立ち位置は、日本人2人が並んで、フランス人2人と向かい合う形。
自分が斜向かいのフランス人と仕事の話しを始めると、もう1人のフランシ人がもう1人の日本人と別の仕事の話を始めた。つまり話がクロスする形。
日本人同士で有れば、自分に関係無い話でも、取り敢えず聞いているか、もし別の相手と話す時は立ち位置を変えて話し易い場所に移動するところ。
一般論としてフランス人は自分の主張が強いと聞くが、典型的な例だと思った。
日本人は自己主張が弱いので、海外の多くの人からは誤解されるとも言う。
自己主張が強いのと他人の話しを聞くことは必ずしも相反することでは無いと思う。
仕事でもその他でも他人の話しを聞かない人と付き合うのはどうも苦手だ。
自分が他人の話しを十分に聞いているのか、と言うのは他者の意見を聞いてみないといけない。
少なくとも他人の話しを聞く努力だけは続けたい。