国勢調査とプライバシー

5年に一度の国勢調査。
一昨日、10月7日が締め切りだったが、回答率が上がらない為10月20日まで期限が延長された。

子供の頃は親が面倒くさそうに回答を記載していた記憶がある。その頃は、国民の義務なんだな、とくらいにしか思っていなかった。
一人暮らしを始めて、自分あてに調査用紙が来た時はあまり記憶には無いが、疑問に思わずに回答したのだと思う。その後、何回目かの国勢調査からプライバシーが気になり出した。

確か、全ての項目が記載されているか”調査員が確認することもある”と言うような注意書があった。調査員は近所に住んでいるが面識は無い人。そんな人に自分の家庭の細かい事まで知られたく無い。
当時はネット回答は無く、回答用紙は調査員に手渡すか、または、市役所(?)に提出するしか無かった。”市役所に提出した”と言ったら、後から”提出されてませんよ”と再度督促を受けた。仕方無く、まじめに記載して市役所に提出した。

今回からはネット回答ができるようになり、新型コロナの影響もあり、政府もネット回答を推奨している。当然、ネットで回答したが、そのセキュリティも当てにならないな、と思ってしまう。

ネットに不慣れなお年寄りは今年も調査員に手渡すのだろうか?
調査員になる人の身元調査等はされているのだとは思うが、それ程厳しいものだとも思えない。

国勢調査には、世帯員の数はもちろん、”9月24日から30日までの1週間に仕事をしましたか”と言う質問もある。その回答により一人暮らしかどうかはもちろん、外出が多い、在宅が多いなども推測できるかも知れない。確かに、国民の動向を調査するのはある程度大切なことかも知れないが、正直に回答しても良いのだろうか、と不安になる。
回答率を上げるには、プライバシーが漏れることの不安を解消することがまず重要だと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

スポーツ・健康

次の記事

コーヒー中毒