台湾
台湾海峡がきな臭い。
中国軍の航空機18機が防空識別ラインを超えて台湾側に侵入した、と報道されている。
アメリカ合衆国のKrach国務次官が台湾を訪問し、今日(9月19日)は7月30日に亡くなった李登輝元総統をしのぶ会にも参列している。アメリカ高官の訪台は8月のAzar保健福祉長官に続き2ヶ月連続。
これらアメリカの台湾への接近に反発して、昨日中国が台湾海峡で軍事演習を行った。
少し前には、台湾がパスポートの表紙デザインを変更すると言う報道もあった。
「REPUBLIC OF CHINA」と言う英語表記を無くし、「TAIWAN」の表示を大きくする。確かに公式文書では「中華民国」と言う言葉も出てくるが、普通に日本で生活していると台湾は「台湾」。
以前、中国人(中華人民共和国籍)の知人に聞いたことがある。“お前は本当に台湾は中国の一部だと思っているのか?”。中国国内では話せないかも知れない質問だったので、韓国ソウルで一緒に食事をした時に尋ねた。“韓国に来るまでは、台湾は中国の一部だと信じて疑いもしなかった。韓国に来て、海外ではそうでは無い意見があるのを初めて知った。ただ、今でも台湾は中国の一部だと信じてはいるけれど”と言っていた。
中国滞在中、北京で北京市のある役所の人と仕事上の食事に行った時、その中の一人が“中国内のほとんどの省と自治区は行ったことがある。行ってないのはチベットと台湾だけだ”と言っていた。
建前はどうであれ、多くの国では中国と台湾は別だと思っているが、中国人自身は恐らく教育のせいだろうが、台湾は中国の一部だと信じて疑わない。
特に子供の頃に価値観を形成する教育は大事。小さい頃に刷り込まれた情報は大人になっても修正が難しい。
台湾。同じ中国語圏という事で、中国人が台湾人と結婚して台湾に住むことも多い。台湾に住むそんな中国人に聞いた話では、台湾人と結婚して台湾に住む場合は中国のパスポートで、台湾の居住権を与えられている。離婚すると2週間だったかと言う短期間で台湾から追い出される、と。
台湾の居住権を求めて便宜的に結婚することを防いでいる。
それに比べると日本に帰化するのは簡単に思える。細かい条件は調べていないが、ある程度の期間日本で生活し、日本語もある程度話せれば帰化できる。名乗る姓名は好きに選べる。
以前会った元中国人は、桜が好きだからと言う理由で桜と言う文字を苗字に使った、と言っていた。名前を見るだけでは、区別がつかない。
昨年9月に仕事で台湾に行ってから1年。今年は行くのは難しそう。