山の日 “京”の山

今年は8月10日が山の日
月曜日が山の日かと思っていたが、本来は8月11日、今年は予定されていた東京オリンピック開催に伴い10日に変更されたそうだ。2016年からの祝日で今年は5回目、道理で馴染みが無い訳だ。
1996年から祝日になった海の日は今年で25回。海だけ有って山が無いのはおかしいと言うことで、海に囲まれ国土の70%が山と言われる日本に海の日と山の日と言う祝月が並ぶことになった。

最近は少し山とは縁遠くなってしまったが、子供の頃は地元都の低山に親しんでいた。
幼稚園の頃は、夏になると自宅から見えた大文字山(如意ヶ嶽)に連れて行ってもらうことが恒例だった。8月16日の送り火の後が多かったのか、いつも焚き火痕があった。一昨日(8/8)の夜は勝手にライトで点灯され、無許可大文字で騒ぎになったようであるが。
その後も基本的には京都市内の低山ばかり、比叡山醍醐山愛宕山が多かった。ちなみに、京都府には標高1000mを超える山は無い。

その他最高峰が1000mに満たない府県は千葉、大阪、沖縄のみ。

大人になってからも時々は京都の愛宕山と醍醐山は登っていたが、東圏の山は高尾山筑波山程度しか登った記憶が無い。
日本人として生まれたからにはと言うことで富士山1回、北アルプス白馬岳1回はあるのだが。どちらかと言うと海に行く事が多くなってしまったのが一因。

大人になってからは山に行くのはごく稀に、と言う程度だったが一度だけ“山の会”に属していた時がある。
燕京山の会”。
と言うのは北の別称。

北京の”海”と言うと一般人が立入りできない中南海が有名だが、ちょっとした観光地にもなっている前海や后海と言うのもある。しかしながら内陸に位置する北京は当然本当の海は無い。これらの“海”は全て“池”。北京では海で遊べ無いので山。

燕京山の会は、北京の日本人が中心に活動していた会で、月に1〜2回“山”に登っていたようだ。他人ごとのように書く自分は幽霊会員だったと思うかも知れないが、そんな事は無い。活動期間は短かったが5〜6回は参加したと思う。もちろん低山だけ。
北京郊外の長城に行くことが多かった。万里の長城、北京では八達嶺慕田峪が観光地として有名だが、その他の地区にも保存状態の良し悪しは別として、長城は続いている。
北京には山の地図など気の利いたものは無い。粗い地図様のものを頼りに、山の会の中心メンバーの方々がそんな名も無き長城を下見に行き、素人でも歩けるところを後日みんなで歩く、と言う形態だった。
北京市は16,810平方キロメートルといくら広い(四国より若干狭いくらい)とは言え人口も2100万人超と多い。人の少ないところに行けたのは“山”に行く時だけだった。山から降りた後は下界で燕京啤酒(ビール)で喉を潤したのは言うまでも無い。

時々は人の少ないところに行きたくなる。
新型コロナの影響で何となく移動が制限されているが、幸いなことに自宅の近くには時間帯を選べば人の少ないところがある。海にも山にも行けなくても今のところはストレスは溜まらないでいられる。

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