青い目と茶色い目、身障者体験
昨日(→こちら)書いた「青い目と茶色い目の実験」。子供相手の実験だったため批判が多かったようだ。
高齢者や身体障害者の不自由な身体機能を擬似体験する教育がある。足に重りを付けたり、アイマスクや視界が狭まるゴーグルを掛けたり、また、車いす体験などもある。身体が自由に動かない方々の不自由さを疑似体験して、どのように感じるかと言う“実験”。
お年寄りや身体の不自由な人が普段何に困っているか、どんなこと手伝いをすれば喜んでもらえるか、などを考える良い考えだと思う。「青い目と茶色い目の実験」と違って、批判を受けていると言うのは聞いた事がない。
自分ではそのような擬似体験はした事は無いが、目を閉じて5mくらい歩いくだけでも恐怖感を感じる。たったの5m、目を閉じる前にはその5mをしっかり目に焼き付けてから歩いても怖い。
「青い目と茶色い目の実験」を行ったJane Elliott さんは実験が公になった直後は世間の批判を浴びたと書いたが、批判されるだけでは無い。エリオットさんはダイバーシティ(diversity=多様性)教育者としての地位を築いておられる。
企業内研修の一環として、受講者に昨日書いたようなロールプレイを通じ、差別をする側・される側についての理解を深める教育のようだ。
アメリカのように多様な人種が共存する社会でさえこれらの研修が行われている。
同調性の強い日本。同調するのが全て悪いことだとは言わないが負の面も沢山ある。自分・自分たちと違う身体的特徴や考え、価値観を否定する傾向が強い。
「青い目と茶色い目の実験」のような多様性を受け入れる教育も一考に値するかも知れない。