731部隊、青い目と茶色い目

第二次世界大戦中の「731部隊」の終戦前後の行動の一端が明らかになった、と2週間ほど前にニュースになった。
731部隊は 大日本帝国陸軍が持っていた研究機関の一つで、旧満州(現在の中国東北部)で人体実験を行ったことで悪名高い部隊。
森村誠一氏のノンフィクション小説「悪魔の飽食」でも書かれている。

真冬の「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」

中国・黒竜江省ハルピン(哈爾濱)には「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」と言う博物館がある。
戦時中に731部隊が行ったであろう人体実験の数々が展示・説明されている。731部隊の実際の活動内容は秘密であり多くの資料も焼却されたようで、実態解明は難しいのかも知れないが、何らかの人体実験が行われたのは間違い無いと思われる。戦後の日本の医学進歩に大いに貢献したと言う説もある。

731部隊は身体的な人体実験であったが、最近知ったところによると「青い目と茶色(黒)い目の実験」と言う精神面での実験がある。
人種差別に対する意識が高まる原因となったキング牧師暗殺の翌日、1968年4月5日に白人生徒だけが通う学校で Jane Elliottと言う先生が行った実験。

実験初日は茶色い目の生徒が優れていると決め、青い目の生徒には容易に識別できるよう青い襟をつけさせた。
茶色の目の子供には、ランチを最初に配ったり、新しいジャングルジムを使えるようにしたりと様々な形で優遇した。
青い目の子供たちには、茶色い目の子供と同じ水飲み場で水を飲むことを禁止するなど差別をした。最初は、差別された青い目の子供たちから反発があったが、次第に従順になっていった。
翌週には、青い目と茶色い目の子供たちの役割を逆にして、同じ実験を続けた。
算数などの簡単なテストをすると、優遇されたグループの子供たちの成績は良くなり、差別された側は成績は下がった。

この実験が公になると当然Elliott先生は世間の批判を浴びることになる。大きな理由の一つは、実験対象が未成年の子供達だったこともあるようだ。
子どもたちの反応はポジティブなものもネガティブなものもあったようだが、この実験が子供たちの心に大きな影響を与えたのは想像に難くない。

いずれにしても、人を対象にした実験は人の命を奪ったり、そうでなくてもその後の人生に大きな影響を与える可能性があり、慎重に行う必要がある。

→続く

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