バガン 日の出

バガンのイメージは平原に散らばる無数のパゴダ(仏塔)。
世界三大仏教遺跡の一つで、長らく世界遺産”候補”だった。バガン行きを決めた後、今年(2019年)7月に条件付きながら世界遺産に登録された。

ホテルにチェックインし、夕食に出かけるところで、“タクシー、タクシー”とトゥクトゥクの運転手から声を掛けられる。明日の日の出を観に行かないか、と言う客引。”晩飯食ったら考える”と取り敢えずその場は躱し、夕食に。

帰って来てホテルのフロントで相談すると、”日の出の穴場は山道で真っ暗なのでトゥクトゥクは危ないのでタクシー(4輪の普通のタクシー)がいい。その後、パゴダ巡りはトゥクトゥクをチャーターすれば良い”とアドバイスを受けた。アドバイスに従い、日の出のタクシー(15000チャット≒1000円)とパゴダツアーのトゥクトゥク(25000チャット)を予約してもらった。バルーン(気球)ツアーについても相談したが、US$300〜400/人、即断するには高いので少し考えることに。

翌朝は、5:20出発。タクシーで20分位走り、その後徒歩で真っ暗な坂道を登って小高い丘に着いた。北斗七星の位置から北極星を見つけ、太陽が登る東を確認。小学校の理科の時間で習った知識も時々役立つ。

我々は早く着き過ぎ一番乗りだったが、空が白んで来る頃には小さな丘は観光客でいっぱいになった。結婚式の記念撮影に来たミャンマー人カップルと撮影隊もいた。朝日がもうすぐ登ろうか、と言う頃になると北の方角から次々と気球が上がって来た。みんなは日の出なんかそっちのけで気球の写真ばかり撮るようになった。そうこうしているうちに東の空から太陽が顔を出した。未だに多くの人達は気球ばかり追っているようだったが。

ちょうどその時政府の役人がやって来て、バガン入域証を見せろ、と言われた。何とも絶妙なタイミング。この入域証チェックは、その後もいくつかのお寺やパゴダの入り口でもあった。やはり、持っていないといけない。

昨日躊躇していた気球ツアー、やはり乗りたくなり申し込む事に決めた。

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