TAD XAIの滝 – 食事のマナー2

ラオスの首都、ビエンチャンで、トレッキングツアーに行った時のランチ。

ビエンチャンから車で小一時間、そこから狭い川をボートで約30分、ジャングルの中を歩いて30分くらい。TAD XAIと言う滝に着いた。
街の旅行会社に手配してもらったツアーで、ボート乗り場の川辺に住むツアーガイドがランチは用意してくれていた。
滝が見えるところには、展望台と言うか休憩所と言うか、屋根のついた板張りの建屋があり、そこでランチ休憩。
まず感心したのが、ガイドと運転手が靴を脱いで板張りの床に上がり、備え付けの箒で床を掃き始めたこと。確かに、ラオスの安宿は靴を脱いで入るところが多い。

Lunch at Tad Xai Fall

小綺麗になったところに、我々を呼んで、食事の用意をしてくれた。
食事はオムレツのような玉子焼き、香辛料の効いた炒め物、運転手が途中の道沿いで買った焼き魚などとラオスの主食であるご飯。細長いインディカ米のもち米、蒸したものを竹で編んだ容器に入れてある。日本だと、お櫃(ひつ)、と言ったところ。
取り皿とスープスプーン、それに、日本人だからと、箸を渡してくれて昼食。ウェットティッシュも用意してあった。
一言も英語を話せない運転手も一緒だったので、我々は彼らとは別に座って昼食。

スプーンでご飯やおかずを小皿に取り分けて食事。箸では食べにくいおかずもあり、スプーンで食べていた。ある程度食べて落ち着いてきたところで、ガイドたちを見ると、スプーンは小皿への取り分け用、もち米とおかずは手で食べている。なるほど、手で食べるのか。
食事後に、ガイドが食べきれずに余ったご飯をまとめて一つの竹籠にまとめ始めた。おそらく自宅に帰って食べるのだろう。
その時になってやっと、スプーンは口につけちゃいけない訳ね、と気付いた。確かに、お櫃と一緒に置いてある杓文字(しゃもじ)でご飯を食べるのはマナー違反。海外ではたいてい食堂やレストランで食事するので、食べ残しは捨てられる、という無意識に思い込んでいた。
知らなかったとは言え反省。

食文化は、食べるものだけでは無く、作法・マナーも大事だな、と大自然の中で思った。

書き忘れるところだった。このランチは、ビエンチャンで食べた一番おいしい食事だった。

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