遠程通信中心

前回に引き続き固有名詞の翻訳の話題。

最近は東京の鉄道でも英語に加えて、中国語や韓国語の表示やアナウンスが増えてきた。
漢字で書いてある駅名表示を、中国語読みするのは勝手だけど、カタカナ駅名を無理に中国語に翻訳しているのを見ると、なんだかなあ、と思う。

“远程通信中心”、日本の漢字だと”遠程通信中心”、いずれにしてもどこだかわからない。東京の臨海地区を走る”ゆりかもめ”の”テレコムセンター”駅。ちなみに、路線の中国語名は”百合海鴎線“。
中国語圏の人が日本人に道を聞いても答えは到底期待できない。スマホ検索を前提とした命名だろうか?

日本に来る欧米人の名刺、日本語で表記されていることもある。氏名のカタカナ表記はまだしも、住所までカタカナで書かれていることもあった(最近は減ったけど)。通りの名前までカタカナで書いてあると、日本語だけを見て相手先の会社にたどり着くことや郵便を送ることはほぼ不可能。最近は、Emailだけあれば何とかなるので、不便さは減っているが。
今でも、ホテル予約サイトで海外のホテルを予約するとホテル名や住所がカタカナで表示されることがあり、これは不便。

日本の固有名詞の中国語表記には面白いものもある。
スナック菓子の”ロッテ コアラのマーチ”の中国語訳は有名な”楽天小熊餅”。発音から”ロッテ”の中国語名は”楽天”。
日本のプロ野球チーム”楽天イーグルス”、2005年シーズンからパリーグの一員として参加した。当時、Yahoo台湾サイトで見ると、ロッテは”楽天”、楽天は”東北楽天”と区別するのに相当無理してるなと思った。今回、Yahoo台湾で改めて検索してみると、それぞれ”羅德海洋”、”樂天金鷹”となっていた。

余談だが、野球人気の低い中国のサイトでは日本のプロ野球の紹介は、当時見つからず、しかも、中国から台湾Yahooへのアクセスはブロックされていた。

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