観光客のいない金沢
2024/10/14
石川県金沢、言わずと知れた北陸随一の観光地。
兼六園や金沢城、近江市場など有名な観光地がたくさんある。また、和菓子の消費量が全国一の都市とも言われている。
何度か訪れている金沢ではあるが、観光の場合はどうしても「観光地」に足が向いてしまう。
9月半ばに訪れたときは、残暑とは名ばかりの猛暑日一歩手前の暑い日。平日昼間でも金沢駅には大きなスーツケースを持った観光客、駅を降りて東側に歩いて行くと荷物は持っていなくても一目で観光客とわかる人々。日本人ももちろん多いが、中国語や韓国語も聞こえてくる。アジア系では無い見かけの外国人観光客も多い。言葉から判断するにヨーロッパ人が多い(英語でもスペイン語でもなかった)。
駅の東側。山側。有名な観光地はほぼそちら側にある。
金沢城や兼六園までも健脚な人であれば歩いて20〜30分で行ける。バスもたくさん走っている。
一方、駅の反対側、西口(海側)はどちらかと言うとオフィス街。平日朝は通勤する人が多い。
今回はそんな駅の西側を探索してみた。
残「猛暑」の中、さすがに歩くのはつらいので、自転車を借りて探索。ドコモが全国に展開している「バイクシェア」サービス、金沢にはバイク(自転車)を借りられるサイクルスポットがたくさんある。
金沢駅前で自転車を借り、一路海側へ。石川県庁や石川県警、県立中央病院など大きな敷地の施設が並び、普通の観光客にとっては面白くもなんとも無い風景が続く。当然ながら観光客は見かけない。
一応ネットで観光情報を見てから行ったのだが、帰りの新幹線の時間の都合もあり、観光地見学はほぼ諦めてポタリング(自転車散歩)。唯一立ち寄ったのは「大野からくり記念館」。サイクルスポットがあり自転車の返却ができたのが立ち寄った大きな理由。平日の朝だったためか、見学客も無く、からくり人形の動態実演時間にも合わなかったので館内を見学がてら涼んでいた。
記念館の川(湾)をはさんで向かい側には埠頭があり、大型客船が停泊していた。
朝食を軽いスナックで済ませて出かけていたので、朝食というかブランチが食べられるところを探してからくり記念館付近徒歩で探索。近くのカフェを探したが、ネットで見るとほぼ全ての店はオープン時間前、仕方なく「金沢港いきいき魚市」へ。鮮魚店が並んでいて、そこで買った海鮮を調理してもらって食べられるコーナーもあった。が、胃袋(?)はコーヒーモードになっていたので、その隣にある「金沢港クルーズターミナル」へ。立派な建物だが、クルーズ船の入港が無い平日だったからか閑散としている。それでも、コーヒーショップはオープンしていて海を眺めながらサンドイッチとコーヒー。他に客は2組ほどいたが、静かな空間でゆったりできた。何よりも猛暑から逃れられ快適だった。
クルーズターミナルにもサイクルスポットがあり、そこで再び自転車を借りて一路金沢駅へ。道中、金沢の和菓子をお土産に買って、混雑する観光地を避けた金沢旅は無事に完了。
もう少し涼しければ、もっと探索することもできたかも知れないが、それはまた次回。
金沢に何度も訪れている人、人混みを避けたい人は、金沢の海側の探索も良いかも知れない。
ところで、元日の地震の影響か金沢の歩道でもマンホールが少し盛り上がっているところもあった。奥能登は、観光客には来て欲しいがまだ受け入れ体制は万全では無い、と和菓子屋の人はおっしゃっていた(9月下旬の奥能登豪雨の前)。
観光に行けるようになった時期に、奥能登を訪れ少しでも復興のお役に立ちたいものだ。