デジタルデトックスと船旅

2024/9/15

現代人の毎日はスマートフォンやパソコン中心。自分がそれらの機器を使いこなしている錯覚に陥っているが、実際は自分が使われているのではないか。
そんなデジタル機器中毒、ネット中毒の生活からの脱却を支援する治療機関もある。

そこまで重症だとは思っていない多くの人におすすめなのが、旅。
少し前までは飛行機の中ではネットにつながらず、国内線であれば1〜2時間はインターネットから隔離されたひと時を楽しめた(?)が、最近は機内でもWiFiがつながる。

そんな不満をお抱えのみなさんには船旅という選択肢もある。

今年の夏休みに久々に長距離フェリーに乗った。船には頻繁に乗るが船上泊となると流石に少なく、3〜4年に1回程度。
今回は、北九州(新門司)から神奈川県横須賀までの20時間少し。
船の旅の良いところはたくさんある。
・ずっと海を見ていられる
・眠る時はフルフラット
・移動中も歩き回れる
更には、冒頭にも書いた携帯電話・スマートフォンが無いと何もできない昨今の生活からの逃避。

メールやWeb会議その他インターネット接続を前提としたツールを使った仕事に追われる多くの人にとっても、仕事から離れて休暇の一時を過ごすには良い方法かも知れない。スマホ依存と言う毒に侵された現代人の心身からの毒抜き、デジタル・デトックス。

とは言え、この原稿はスマホで書いているので完全なデトックスにはなっていない。それでも延々と新しい情報が入ってくるSNSやネットニュースなどからは距離を置くことができた。

以前にも書いたが船の上では読書が進む。家の中では積まれているだけでページの進まない文庫本、船の上は読書には最適な環境である。

船上から見えた伊豆大島

船旅に興味はあるがスマホが使えないといやだ、と言う重度のスマホ依存症の人のために補足すると、制限付きではあるがWiFi接続はある。今回乗った船では1回30分、最大5回が限度、ただ陸地ほど接続は安定しない。携帯電話基地局の電波は陸地に近づいた時につながる。

船旅。デジタルうんぬんは関係なく、普段の生活で海が見たい、と思うことのある人には良い旅になるはず。「船窓」から見えるのは海、海、海。レストランはオーシャン・ビュー、風呂もオーシャン・ビュー。外に向いているならばどこからでも海が見える。
そんなに海ばかりだと飽きると言う心配は無用。日本の沿海を航行するので陸地が見える時間も長い。なんと言っても翌日には陸地に帰っている。大洋横断などのような長旅では無い。

デジタルデトックスと優雅なひと時。たまには船旅、みなさんどうでしょう?

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