ネコの島と巨大地震情報 正しい数字

2024/8/18

小倉⇔藍島 フェリー

夏休みに北九州市の藍島(あいのしま)に行った。ネコの島と言われ、人口と猫の数は同じくらいだと言われている。
初めにその情報を読んだ時には、なぜだか渋谷のスクランブル交差点を想像してしまった。人がたくさんいて、同じくらいネコもたくさんいる。
港から降り立つと足元にネコが絡んでくる。一瞬そんな空想をした。

実際に藍島の港に降り立つとネコは、いない。

暑すぎてネコも日陰で涼んでいるのだろう、と思ったがやはりその通り。しばらく島の道を歩いていると民家の軒先にネコが一匹佇んでいた。30分くらい道を歩き進んで行ったが結局見かけたネコはその一匹だけ。ネコの島なんか嘘っぱちだ、と思いかけたが、人とネコの数は同じくらいなのは確か。見かけた人の数もミニバイクで走ってきた1人だけ。

港でたたずむネコたち

人と同じくらいの数のネコがいる島。数字的には間違っていない。勝手に渋谷の交差点を想像する自分が間違っていた。
幸い(?)なことに帰りの船を待つ待合室にはネコが2匹見送りに来てくれた。

話は変わるが、宮崎県日向灘沖の地震がきっかけで発令された巨大地震注意情報。南海トラフ地震の1週間以内の発生確率が5倍に上昇した、と言う。
いきなり5倍と言われるとものすごく恐ろしいこと、とも思える。確率が平時の0.1%から0.5%。
どうもこの「5倍」や「巨大地震」と言う数字や言葉だけが独り歩きして一部パニック的な国民の反応が起きていたような気がする。

例えば同じ5倍と言っても10%が50%になるのでは大きな違いがありそうだが、0.1%と0.5%は自分たちにとってどれだけ逼迫しているのかよく分からない。
注意情報は発表から1週間で解除されたが、地震の発生確率が再び0.1%に戻ったのだろうか?

数字は嘘をつかない。よく言われることではある。
確かに5倍。
人と猫の数は同じくらい。
間違ってはいないのだが、背景を知らないと同じ数字でも受け取り方は全く異なってしまう。

数字が出てくるニュースや情報は、その意味をしっかり理解して必要以上に恐れたり期待しすぎたりしないようにしたい。

ところで藍島に話しを戻すと、ウィキペディアによると人口218人(2019年時点)。ネコもきっと200匹くらいはいるのだろう。
それよりも気になった数字が、島内の車(四輪自動車、二輪車)のナンバープレート。特別なナンバー(数字)がついていたのか、と言うとそうでは無く、ナンバープレート自体がついていなかった。一部の車が、では無くほぼ全ての車。
私有地ならいざ知らず、れっきとした北九州市の一部に思える。自動車保険も掛けられていないかも知れない。藍島に行く時は交通事故にはくれぐれも気をつけてください。
と言っても道路を走っている車両はほとんど無く、港を出入りする漁船の方が多そうな島ですが。

藍島の自動車

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