活気に満ちたベトナム 道路の渡り方
2024/5/25
新型コロナ禍以降4年半ぶりに日本から脱出した。
約5年ぶり3回目のベトナム・ホーチミン市。
街の中心部の外国人向けホテルの立ち並ぶ地域に宿泊したこともあり、外国人比率が高い。
一歩ホテルから外に出ると、四輪自動車が増えたとは言え、まだまだ庶民の足は小型バイク、日本で言う原付や小型自動二輪車。
自動車を買えるほど所得水準が高くないと言うのも理由かも知れないが、人々が若いのが大きな理由に思える。
バイクで通勤通学、渋滞も自動車ほどはひどく無く、また、交通ルールもバイクを優遇するようにできている。
赤信号では、後ろから走って来た2輪車は4輪車の停止線よりも前で信号待ちができる(勝手にそうしてる?)。また、赤信号でも二輪車は右折しても良い(ベトナムは右側通行)。
そうなると戸惑うのは我々外国人歩行者。交差点の青信号で道路を渡ろうとすると、左後ろから右折バイクが走ってくる。また横断歩道ギリギリのところまで2輪車は停まらない。
さすがにホーチミン3回目ともなると、そんな道路も交差点であれば我が物顔で渡れるようにはなる。
ただ、交通量の多い通りを交差点ではない横断歩道で渡るのは少し難しかった。現地に長く在住している日本人にサポートしてもらい無事に渡れた。
ガイドブックなどによると道路の渡り方は
・バイクや車が走ってくる方を見ながら歩く、運転手に目を合わせる感じが良い
・急に止まったり速足になったりせず一定速度で歩く
さらに、その現地の方に聞いた話しや渡り方を追加すると
・4輪車が来ている時は渡っては行けない
・手は前に出して道路を渡る意思を走ってくるバイクに示す(ちょうど学校でやった「前に習え」を片手だけするような形)
このように渡るとバイクは歩行者の動きを予測して避けてくれる。
交通事故の補償金も非常に少なく命の値段は非常に安いらしい。ただ、現地に住んでいる別の人によると、混んでいる通りではスピードがそれほど出せないので、事故が多い割には重大事故は少ない。
エスカレーターでは「歩かないで手すりに掴まりましょう」。電車では「足元にご注意ください」。道路では「信号を守りましょう」。アナウンスや注意標識の絶えない日本とは大違いである。
ホーチミンの中心街を徒歩で移動するのは健康な大人でないと難しそうである。小さな子供やお年寄りは道路を渡らなくでも済むように最寄り地点まで自動車で移動する必要がある。
子供と言えば、住宅街のアパート(日本で言うマンション)では子供の数が多いようだ。日本と同じく少子化が深刻な韓国、ホーチミンに住み始めて3年くらいの韓国人の友人が言うには「家の周りは子供たちの声でうるさい」。韓国も日本と同じで老人主体の世の中になっていて、住宅街は非常に静からしい。
平均年齢が30歳代半ばのベトナム。日本より10歳以上若い。
そんなベトナムの1番の商業都市のホーチミンに身を置くと、あっという間に日本の大都市に追いつき追い越して行く感じがする。
もちろんベトナム社会にも色々な問題があるようで、それについては別の機会に書いてみたい。