リトル・ヤンゴン

ヤンゴン、英語表記ではYangon。
現地の文字ではရန်ကုန်。昔はラングーンと呼ばれビルマの首都だった。
ヤンゴンと呼称が変わり、国の呼称もミャンマーに変わった。しばらくして首都も人工の町に移された(ネーピードー)。
ビルマとミャンマーは、日本でいうニホンとニッポン程度の違いだという話もあるが正確なところはわからない。

さて、そのヤンゴン。日本にもリトル・ヤンゴンと呼ばれる地区がある。東京・高田馬場。個人的には早稲田大学がある場所と言うイメージのある高田馬場。駅の近くには他の地区ではなかなかお目にかかれないミャンマー料理の店が何軒かある。個人的に確認したのは今のところ4軒。まだ全てで食事はできていない。

先日、そのうちの一軒に行って食事をした。
ミャンマーの料理は、中国料理の影響は受けているとは思うが、他の東南アジア(タイやベトナム、インドネシア)とは少し違い、日本では余りお目にかかれない料理に思える。ミャンマーに行った時には、英語メニューで「curry(カレー)」と書かれた食べ物があったが、それが恐らく典型的なミャンマー料理なのかと思う。言葉で伝えるのは難しいが日本やインドのカレーとも全く違う。

その店で、以前ミャンマーに行ったこと、再び行きたいことを店の人に話すと、「今は行かない方がいい、危ないから」と言われた。自分が行った2019年11月、新型コロナ禍の直前、にはビザ無しで行けたが、新型コロナ禍では多くの国同様ビザの取得は難しくなった。最近、ビジネス用ビザは取得できるようになったと聞いたが、やはり観光で行ける国情では無い。

軍が政権を掌握し、内戦状態になったのが2021年2月。多くの市民が犠牲になる衝突がミャンマー各地で起きていた。当初は日本のテレビなどでも報道されていたが最近はすっかりニュースからは消えてしまった。

日本のニュースから消えただけで、ミャンマーの軍と市民の衝突は完全には消えていない。つい先日(2024年2月)には徴兵制が施行されると報道された。自国の市民に銃口を向ける軍に強制的に徴兵されるのは普通の市民にとってはとても辛いことに違いない。
ミャンマーで出会った人々はどんな暮らしをしているのだろう、とこれらの報道を見聞きするたびに心配になる。

気軽にミャンマーに行けない今、日本の一市民にできることは余り無いかも知れないが、時々はリトル・ヤンゴンに通って現地の話を聞いてみたい。

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