消えた職業

2023/12/23

2023年も残すところあと僅か。AI(人工知能)がChatGPTの出現により庶民にも身近な存在になった2023年。
AIが普及すると無くなる職業が一時期話題になったが、最近は余り聞かなくなったような気がする。

昭和後期から平成初期には当たり前だった今は亡き職業を振り返ってみた。

まずは、エレベーターガール
主にデパートなどの大型商業施設でエレベーターのボタンを押し、恐らくお客様のアシストと各階の案内をする係り。ほぼ全てが若い女性だった。令和の今では、どう考えても不要な職業と思うのは自分だけだろうか?もちろん企業側にとっては新人教育やお客様のおもてなし、など様々な理由、さらには時代の要請があったのだろう。

同じような立ち位置と思われるのは、会社の受付係。受付嬢と言う呼び名があったようにこちらも多くが女性。今でも来客の多い大企業には一部残っているが、多くが機械化された受付システムなどに置き換わり、残っているのは最低限の人員。

昭和の頃は、バスには運転手以外にもう1人乗車しているのが当たり前だった。車掌。鉄道では今でも乗車されているので、言葉としては恐らく令和の今でも通じると思うが、バスに乗っていたことを想像できる若者・子供は少ないかも知れない。走るバスの中で切符(乗車券)を売ったり次のバス停の案内をしたり、さらには扉の開け閉めも行っていた。バランス感覚と体力が必要な大変な仕事だったに違いない。2003年の北京の市内バスには車掌が乗っていた。

交通関連で言うと鉄道の改札口にいた係の人(切符切りのおじさん)も都会では見なくなった。自動改札の無い地方のそれなりに大きな駅に行くとたまに見かける程度。小さな駅では無人がほとんど。

高校生のアルバイトの定番だった新聞配達。これも細々と残っている程度。先日、たまたま夕刊の配達時間に見かけたが配達する家庭は本当に少ない。昭和の新聞配達の原付バイク・自転車は、極端に言うと走っている時間よりも停まっている時間の方が長かった。先日見かけた原付バイクは、1軒新聞を届けると猛スピードで次の配達先に向けて走り去って行った。

職業は時代とともに変遷する。上に書いた職業の人たちも、もしかしたら将来は自分たちの仕事が無くなるかも、と不安に思っていたのかも知れないが、社会的には大きな問題にはなっていないように思う。大雑把に言えば機械化・IT化が原因で無くなった職業であるが、IT化を批判する声は個人的には聞いたことがない。

AIが普及すると無くなる職業、として人々が戦々恐々としているのは恐らく今だけ。AIがもっと身近になれば、多くの人がそれを利用し、新しい職業が当たり前になっていくことだろう。

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