ラ・クロス
矛盾に満ちたニュースが多い昨今、純粋に楽しみにできる話題があった。
パリの次、2028年Los Angelesオリンピックの追加競技の発表。
その最大の目玉はもちろんサスケ、日本のTBS系で年に数回放送される障害物競技。近代五種の馬術に代わる競技として採用されるらしい。
また、追加競技は5つ。野球・ソフトボール、フラッグフットボール、クリケット、スカッシュそれにラクロス。
以前アメリカWisconsin(ウィスコンシン)州に出張していた時、週末暇だったのでLa Crosseに一泊ドライブに行った。出張先の会社の人からのおすすめでもあった。
街の名前、La CrosseはスポーツのLacrosseが由来だとも言う。Wisconsin州の西端にあり、その西側のMinnesota(ミネソタ)州との州境はMississippi River(ミシシッピ川)。
ミシシッピ川は昭和の男の子のあこがれ(自分だけか…?)、Tom Sawyer (トム・ソーヤー)が冒険をした川。雄大な川を想像していたが、流石にWisconsin/Minnesota州は辺りまで来るとかなり上流。東京の荒川や大阪の淀川の河口など日本の大河川と同じくらい、つまり、向こう岸は余裕で見える程度だった。
特に何も無い、古き良きアメリカの田舎町、と言った感じだったが、河岸の街にはお決まりの河川クルーズはもちろんあった。街から上流に向かって行くと古い鉄橋がある。船運も盛んなミシシッピ川、橋があっても船は通らないといけない。船が通る時は橋が回転し、橋桁が川の流れと並行になる珍しい橋。河川クルーズの時には、ちょうど橋が回転していた(もちろん回転する時間に合わせて運行されていたに違いない)。クルーズボートに乗っていたアメリカ人のおばさんたちは口々に「Cool」と叫んで、自分の方にも声を掛けてきた。一人で乗っていたが、どんなときでもフレンドリーに声を掛けてくるのがアメリカ人。調べてみるとLa Crescent Swing Bridgeと呼ぶらしい。
もうひとつのLa Crosseの自慢は「World’s Largest Six-Pack」。Six-Packはスーパーなどで売っているビールやコーラなどの缶入り飲料6本セット。世界一大きな6本セットが街の名物(だった、今もあるのかどうか知らない)。ビールの醸造所があり、そのビールタンクが6基並んでいる。ちょうどスーパーマーケットの6本セットと同じように2×3の並び。それだけであれば日本のビール工場にもあるが、ビールタンクにはそこで作られている缶ビールの絵が描かれている。壮大な6 pack。確か、毎日ビール6缶ずつ飲んでも、その世界一大きな6本セットを飲み尽くすには3000年掛かる、と言う話だった。1人でビール工場を見学した時の話。
ちなみに、食べ物が何でも大きなアメリカだが、ビールの普通缶サイズは日本とほぼ同じ。厳密にはアメリカではオンス(oz)単位なので全く同じと言うことはないが、ファーストフード店のコーヒーやコーラのように日本の2倍の大きさ、とかでは無い。
さて、スポーツのラクロス。学生たちの夏休み期間中には、ラクロスのラケット(クロスなどと呼ぶらしい)を持った練習帰りと思われる学生たちを会社帰りによく見かけた。真剣に見たことのないスポーツであるが楽しみである。