自分への投資

2023/8/26

昨年(2022年)あたりから「貯蓄から投資」と政府が言い出し、投資に関するニュース記事が増えて来たような気がする。不動産や株式、投資信託、さらには金(キン)やFX、暗号通貨など投資情報はその気になって探せばいくらでも溢れている。

どれにどのくらい投資するのが良いかは、個人によって、また、「専門家」の意見によっても様々で選ぶのは難しい。
そんな中、恐らくほとんどの専門家の意見が一致するのは、最善の投資は「自分への投資」。投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏でさえも言っている。

自分への投資。政府の言葉を借りれば「リスキリング」と言うことか。狭義ではDXに代表されるデジタル化技術を身に付けることかも知れないが、もう少し範囲を広げると能力開発や得難い経験を積むなどかと思う。今後の収入増や豊かな生活と言うリターンがある。

また、年齢によっては健康への投資もあり得る。食事も含めた健康に気をつかった生活を心掛ける、適度なスポーツを定期的に行う、規則正しい生活をする、など。健康診断でメタボを指摘された人が生活指導の際に言われたことがあるかも知れない。
こちらのリターンは将来の医療費低減。

自宅の最寄り駅近くでこの10年くらいの間に急激に増えて来た整体・整骨院の類も自己投資の受け皿の一種のような気がする。本来は腰や膝が痛い患者がターゲットだと思うが、最近は身体のバランス調整などと称して身体の不調や重症化を未然に防ぐ施術も多い。これは、歯科で定期的なクリーニングが一般的になって来たのと同じ。

そんな中、最近聞いた話はメンズエステ。具体的には加齢によるシワや皮膚のたるみを取り除くことが目的のようだ。その事業を展開しようとしている人が言うには「身体や脳の健康の次は『見かけの若さ』。いつまでも働き続け続けないと生きていけない高齢化社会では、再就職や起業などにあたり、見かけの若さは必ず武器になる。もちろんエステや頭皮ケアだけで外見を改善するのは限界があるので食事や生活習慣も含めた提案をしていきたい」。
女性用のエステは当たり前の世の中、メンズエステもあるにはあるが余り一般的では無いと感じる。だが、これからはメンズエステも一般的になり、見かけだけは若い高齢者が増えていくのかも知れない。

Lookism(ルッキズム)に対する批判はあるが、自分の努力で改善できる見た目の清潔感や若々しさは、やはりいつの時代でも魅力的なのだろう。

自己投資にもいろいろあるが、金融商品への投資と同じように、他人から言われたことではなく個人個人合った投資を自分で判断して進めて行くことが大切。

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