フェイクニュース
2023/6/4
前回は「重要な情報」について書いたので、公平を期すため(?)今回はニセ情報、フェイクニュースについて。
アメリカ合衆国の前大統領が好んで使っていた印象のあるフェイクニュース。自分自身で見たことも無い出来事が正しいかどうか判断するのは確かに難しい。
例えば、実際にウクライナで戦争が起きているのか?
自分自身の体験、または、信頼できる知人からの生の情報として確信が持てる日本人は少ない。多くは、SNSや各種マスメディアなどが情報源。さすがに、同国で起きている戦争は事実だとは思う。が、戦争を仕掛けて来た国の大統領が本物かどうかは、いまだに色々な説が飛び交っている。影武者が何人もいる、映像で見る右手の動作がいつもと違う、などなど。
過去にはアメリカのアポロ宇宙船が月面に着陸したのはウソだ、と言う噂もあり、現在でも偽物説を信じている人が少なからずいる。当時のアメリカ大統領ニクソンは、月面着陸ミッションが失敗した時のために、失敗スピーチを準備していた。ニクソン大統領の動画と音声を用いて、そのスピーチ原稿に「息を吹き込んだ」人もいるらしい。あたかも本物のニクソン大統領がアポロ計画は失敗した、と話している様子である。
このようなフェイク動画は、昨今のAI技術の発展に伴い、益々精巧に作ることができるようになっている。素人目にはホンモノとの見分けがつかない。最新のAI技術の一つはDeep Learning(深層学習)と呼ばれるが、これにならいAIを使ったフェイク動画はDeep Fakeと呼ばれる。
これらのフェイク動画を使いたくなるのは、フェイクニュース専門家によると為政者と言うことになる。国民をニセ情報で洗脳し、自分の思い通りの国にする。
今日は6月4日。お隣の国では1989年のちょうど今日起きた天安門事件は無かったことになっている。同国の国民はマスメディアを信じない人が大半、昔は、信頼できる人からの口コミを信じると言われていた。それが最近はSNS。SNSに流される情報は政府による検閲がされている。「口コミ」までコントロールされる社会では、信じられる情報は益々狭まっていく。
日本で流されているニュースも例外では無い(かも知れない)。すべてホンモノだと信じる根拠は無い。
そう言う意味では、前回書いた情報に接しない人々は、情報操作には最も反応しないのかも知れない。が、そんな人たちの情報源はSNSだけ、と言う可能性は大いにある。
やはり、情報は騙そうとする側にとっても、騙されないようにするためにも大切。世の中はやはり情報戦である。