重要な情報
2023/5/31
昨今の世の中には「情報」が溢れている。
今朝のテレビ各局は、北朝鮮の飛行体発射情報一色だった。
情報と改めて言うと何か新しいもののようであるが、人間が人間らしく生活し始めたころから「情報」はある。
狩猟の場合は獲物が獲れそうな場所、農耕の場合は天候など、昔の人はその時代にあった方法で情報を得ていたに違いない。
先週から東京近辺は気温差が激しい。真夏の暑さになったかと思えば、翌日には桜の咲く頃の肌寒さになったりする。
通勤・通学する人々の服装を見ていると多くはその日の気温に合った格好をしているが、なかには寒くても前日と同じように薄着の人たちもちらほらと見られた。一概にはもちろん言えないのだが、天気予報などは見ていなかったのではと思われる。天気予報と言う身近な情報を得ていない。
人も含めて動物は、自分の身に危険が及びそうな情報、生存に必要な情報には敏感である。時間軸で見ると、今すぐ生存に関わる情報、その次に少し先、遠い将来に関する情報は優先度が低くなる。
そう考えると「遠い国」で起きている出来事は優先度が低い。
資源が乏しく、食料自給率も低い日本の生活は「遠い」国の出来事に左右される。ただ、その影響は今日や明日では無く、中期的と言うことになる。
生存、少なくとも豊かな生活のためには重要、けれども緊急では無い。そんな情報に無関心だと、気づいた時には「そんなはずじゃ無かった」「想定外」と言うことになりかねない。
テレビやネットは情報源と娯楽媒体の2つの顔を持っている。娯楽は豊かな生活には必要だが、情報は生きていく上で必須。
各メディア、特に日本のメディアの「情報」発信については疑問符がたくさん付くことも多いが、それでもネットや昔ながらのマスメディア、バランス良く使うのが良い。