広島とアメリカ人

2023/5/18

いよいよ広島G7サミットが始まる。日本のニュース番組は広島の話題が増えてきた(と思う)。

5〜6年前までの一時期、広島の顧客に数ヶ月に1回のペースで通っていたことがある。

あるアメリカメーカーの製品を代理していた時で、同メーカーの人たちと同行することも多かった。たいていは、顧客訪問に行き、夜はお好み焼きとビールという程度だったが、時々はもう少し時間のある出張もあった。

そんな時は、メーカーの「外国人」たちを原爆記念公演などに連れて行った。

そんな広島で一つ心残りがある。そのメーカーのアメリカ人、ドイツ人、インド人と一緒に顧客訪問した後、打合せが早めに終わり午後少し時間があった。
ドイツ人が「原爆記念公園に行きたい、どこでも君が良いと思うところに連れて行ってくれ」と言ったので原爆資料館に向かった。記念公園の着いて資料館に向かおうとするとアメリカ人が「そっちじゃ無いだろ、こっちだろ」と言って原爆ドームに向かって歩いて行ってしまった。仕方なくみんなで原爆ドームに行ったのだが、資料館に連れて行けなかったのが残念でならない。
資料館に行った人はわかると思うが、展示内容は原爆ドームとは比べ物にならないほどに「濃い」。

その原爆資料館であるが、別の機会に同じメーカーからの出張者を連れて行ったことはある。中国人。ぜひ資料館に行きたいと言うので一緒に行った。展示物の説明を丁寧に読みながらゆっくりと見学していたのが印象に残っている。原爆投下当時広島に住んでいた中国人も被害に遭った、と言うような説明もあった。

サンプル数が少ないので何とも言えないが、アメリカ人とそれ以外の国の人々の広島(原爆関連施設)に対する興味の持ち方が大きく違うのが不思議ではある。アメリカ人でも、もしかしたら民主党(オバマ元大統領やバイデン現大統領など)支持者と、共和党支持者でも興味の持ち方が違う可能性はある。連れて行ったアメリカ人は共和党派だった。

考えてみればアメリカと日本は昔戦争をしていた。現代の世界情勢からすると想像もできない。
人々のモノの見方は日々変わって行く。
これから良い方向に変わって欲しいものである。

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