空飛ぶ車とジャンボジェット
2023/2/28
前回に引き続き「気球」関連から。
このところ「空を飛ぶもの」に関するニュースが立て続けに報道された。
今日はJAXAの宇宙飛行士候補試験の結果が発表された。
いろいろなニュースの中から、まずは気球。
中国やロシアの偵察気球と言われるものの報道が少し落ち着いて来た頃、気球に乗って「宇宙遊覧」と言うニュースが出て来た。日本の企業が企画する気球遊覧で、第一回の搭乗者5名の募集を始めた。フライト時間3〜4時間、高度約25kmの成層圏まで行って帰って来る。
約2400万円と言う料金が高いのか安いのか判断できないが、宇宙飛行士のような特別な訓練が必要なく宇宙に近づける。
さらに、「空飛ぶ車」に関するニュースも2つあった。
・大分県で日本初のドローンの有人飛行実験を行った
・大阪万博の空飛ぶ車参画企業が決定した
子供の頃に見ていたアニメには、「空飛ぶ車」が出てくるものが多かった。飛行機やヘリコプターとは明らかに違い、やはり「車」と表現した方が良い乗り物。ドラえもんの映画にもあったような気がする。
子供の頃は夢物語だったが、心のどこかで将来は「車」に乗って空を飛び回れる日が来ることを想像していた。そんな子供の頃のアニメで見た空飛ぶがいよいよ身近なものになって来た。長生き(?)はするものである。
さて、そんな明るい話題の影で、残念なニュースもある。
一つは、国産ジェット旅客機の開発断念。
三菱重工が開発しようとしていた通称MRJ、Mitsubishi Regional Jet。全日空が初号機を導入予定で進んでいたが、納入延期を繰り返しついに断念。
アメリカ・シアトルに住んでいる友人から聞いた話では、MRJの開発陣はシアトルのボーイング(Boeing)社に技術協力などのために半常駐だったらしい。飛行機の開発には技術はもちろんのことながら、型式証明なる認定を受けなければいけない。日本企業には型式証明のノウハウが無く、ボーイングなど海外企業で働いていたエンジニアを雇ったと言う。主にアメリカ、契約社会のエンジニア。雇用やコンサルタントなどの正式契約の期間中は、そのミッションのために働いてくれるが、契約が終了するとそれでおしまい。それらのエンジニアの持っているノウハウを引き継ぐのは難しい。
もう一つ、飛行機をめぐるニュース。
かつて世界中の空を飛び回っていたジャンボジェット機、Boeing 747が半世紀の歴史に幕を下ろし、製造を中止した。
個人的にはJALを使うことが多かったが、B747を最も多く採用したのはそのJAL。
色々と思い出はあるが、唯一国際線のファーストクラスに乗ったのもJALのB747、成田→シカゴ、確か2階建部分の1階席。
初めて2階席に乗ったのは、シンガポール・エアラインの成田→LAのビジネスクラス。入社当時の上司がシンガポール・エアラインが良いと言ったので乗ってみたが、機内サービスは当時としては格別だった。
そんなジャンボジェットも今は昔。
空飛ぶ車も海外など長距離飛行はまだ難しそうだが、これからの移動手段の発展は楽しみである。