だし雑魚と腸内細菌
2023/1/21
少し訳があり、年末から我が家には小魚の煮干し、だし雑魚じゃことも言う、があふれている。
昨年の10月下旬から続いていたひどい頭痛を改善すべく、魚を食べる量を増やしてみよう、と思いついたまでは良いのだが、通販で送られて来た煮干しの量がハンパ無かった。
届いたのは年末、クリスマス以降、朝昼晩せっせと煮干しを食することになった。
本来の使い方である出汁取りはもちろん、少し煎ってポン酢醤油などオーソドックスな食べ方に加え、煮干しパスタなんかも作ってみた。パスタ本場のイタリアでは魚料理も多いので、小魚がパスタに入っていてもおかしく無い(はず)。実際、煮干しとオリーブオイルの相性は良い。
そんな小魚。ネットの情報によると、食物連鎖の下位にいるため、海の有害物質(重金属やプラスチック類)が溜まっていないので食物として比較的安全らしい。
しかしながら、小魚を食べながら思った。最近は地球温暖化や近隣諸国の乱獲などで漁獲量が減っている。こんな小さい魚を獲ってもいいのだろうか?
実際、昨年のサンマは歴史的な不良だったと言う。
今回の煮干しはアジやサバなどの小魚で、サンマの稚魚は入っていないようだが、サンマ以外の漁業資源がこれからも安泰か、と言うとそれは分からない。
何となく年末年始に観ていたテレビ番組で、アフリカ・ケニヤの漁師の話をしていた。年々漁業が難しくなるような話をしていた。また、その解説では2050年ごろ(年度は不確か)には、海洋には魚よりもプラスチック量の方が多くなるようなことも言っていた。
先日、淀川河口で死んでしまったマッコウクジラ。紀伊水道沖に沈められてしまったが、胃の内容物を確認すると言う話もある。プラスチック類がどれくらいあるのか興味あるところである。
海洋をふくめ、環境中に広がったプラスチック。世界中を「掃除」するのは大変である。
それよりも人間の進化に頼るのはどうだろう。プラスチックを分解する腸内細菌を見つけて人体に取り込む。汚れてしまった広い海を掃除するよりも簡単に思えるのは自分だけだろうか。