ノストラダムスの大予言 嘘と真実

2022/11/1

前回、「世界地図から消える日本」で前世紀に流行った予言について少し触れた。ついでに(?)その頃一世を風靡した「ノストラダムスの大予言」シリーズ(五島勉 著)の一冊を中古本で買って読んでみた。

ノストラダムスは16世紀ルネサンス期のフランスに生きた人。未来の予言を詩で表したとされ、その解釈は一筋縄ではいかないようだ。
昭和の日本では、五島勉氏の「1999年7月に恐怖の大王が空から降って来て世界が滅亡する」との解釈が有名。

1987年に書かれたシリーズ最終作(と思われる)では、以下のように書かれている。
・米ソ(アメリカとソ連)が世界を調和に導き、その後の世界を主導して行く。
・日本は円高の影響で経済は大混乱に陥る。

1987年は、
・為替相場(米ドル-日本円)が1986年の168円/$から翌1988年128円/$に掛けて急激に円高が進んでいた。
・2年後(1989年)のベルリンの壁崩壊に向け、ソ連が弱体化していた。

そんな1987年に書かれた解釈は、2022年の今読んでみると内容は荒唐無稽。
・まず、ソ連は無くなってしまった。
・円高では無く、円安の間違いでは、と思ってしまう。

その他、以下のような解釈も記されているが、現代の世界情勢に合わせることもできる。
・戦争で中東やヨーロッパは大混乱に。
・戦争の後は何かが降って来る。
・疫病、飢え、物質不足、大地震や洪水などで人類滅亡の恐れもある。
・混乱を救うのは日本の新しい脳。

どうとでも解釈できるが、今年(2022年)に合わせてみると以下のようになるだろうか。
・ウクライナ戦争
・ドローンからの空爆
・新型コロナや穀物の輸出制限、半導体不足。
・AI(人工知能)

もしかしたらノストラダムスは未来をある程度正確に見通しているのかも知れない。ただ、表現が曖昧なので、解釈する人の時代に沿ったものになってしまう。

世の中、予言や予知がたくさんあるが、100%信じることはできない。占いや宗教の勧誘、果ては詐欺まで、ホンモノとウソの見極めは大事である。

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