フィッシュ&チップスとパブ

2022/9/23

前回に引き続きロンドンの話し。

はじめてのロンドン出張は、同僚一人と取引先数名、日本からの出張者ばかり5〜6人だった。

午前中の打合せが終わり、向かったのは同僚S君お勧めのフィッシュ&チップスの店。
タクシー2台に分乗。

S君は、我々には店の名前も住所も言わずにタクシーの運転手に行き先を告げて、自分達のタクシーをつかまえて先に行ってしまった。しばらくはついて行ったが途中ではぐれてしまう。タクシーの運転手が改めて我々に尋ねた。
「店の名前は何だ?通りの名前だけはわかったが、彼の言葉はよく聞き取れなかった。」
「知らない」と答えると、とりあえず言われた通りを目指してタクシーを走らせてくれた。途中の交差点を曲がったところ、偶然目の前を走っていたのが、S君の乗ったタクシー。
無事にフィッシュ&チップスの店に到着。

さて、お目当てのフィッシュ&チップス。
一言で言えば予想通り。

フィッシュ&チップスがイギリスを代表する美味しい食事だとよく言われる。
決してまずくは無いのだが「一番美味しいのがこの程度か」と言うのが素直な感想。

世界中の訪日客(イタリア人は除く?)から褒められる食文化を持つ日本、その日本からの出張者の舌を満足させるのはなかなか難しい。

別の機会にロンドン支店長に連れて行ってもらったレストランはインド料理店と中国料理店。
インドは大英帝国の植民地だった歴史もあり、ロンドンにはインド人も多い。インド料理は素直に美味しい。
「ロンドンに来てまでアジア料理かよ」とは少しも思わなかった。

アフター5のロンドンと言えば、パブ(pub)。
日本の居酒屋文化に優るとも劣らないロンドンのパブ文化。話のネタに連れて行ってもらった。

こちらも想像通り。

カウンターでCOD(Cash on Delivery)でビールを買い、丸いテーブルで飲みながら会話を楽しむ。居酒屋と違うのは、会話を楽しむことがメインの印象。

パイントグラス(pint glass)に注がれたビールをチビチビと飲みながら時間を過ごす。
日本の冷えたラーガー・ビール(lager beer)のように一気にのど越しを感じる飲み方には向いていない。

日本で主流のノドゴシの良いドイツ系ビールは下面発酵のラーガー。
対して、イギリスのビールは上面発酵のエールが主流。

大人になると(?)エール系のビールの良さもわかるかも知れないが、ロンドンに行ったときはまだ若造。パブで飲んだビールの良さがほとんどわからなかった。

最近は、と言っても新型コロナ禍以前だが、IPA(Indian Pale Ale)が好みになっていたので、少しは大人になっていたかも知れない。

日本でもクラフトビールにはエールビールも多いと思う。
大手メーカーのビールで有名な上面発酵ビールはサントリーの「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール」。
もし、ロンドンのパブに行く予定のある方は、<香る>エールで予習していくのも良いかも知れない。

ちなみに、普通の「ザ・プレミアム・モルツ」は下面発酵なので間違えないように。

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