ロンドン 黒い靴
2022/9/13
イギリスの女王の逝去、新国王の即位に伴い日本のテレビでもロンドンの風景が度々映し出されている。
ヨーロッパとは縁の薄い人生を送ってきているが、それでもロンドンには出張で2回行った。
2回合わせて2~3泊と言う短期滞在だったが、テレビの映像を見ていると少しずつ思い出してくる。
知らない街に行くと時間が許す限り歩き廻きたいと思っている。ロンドンは治安も良く、短い時間ではあったが歩き廻ることができた。
まずは、シャーロキアン(Sherlockian)としては押さえておくべきベーカー街(Baker Street)。シャーロック・ホームズの小説中の下宿場所と言われている場所。作中の221B番地は架空だが、ベーカー街にはシャーロック・ホームズ博物館 (The Sherlock Holmes Museum)がある。間口2間(2けん)ほどの狭い敷地のミュージアム。京都の古い街並みにあるような奥に長い敷地に違いない。
その前まで行っただけで満足してしまうのが「似非」シャーロキアン。中には入らず帰ってきた。不思議なことに(?)入っておけば良かった、と言う後悔の感情が無い。
出張で行ったついでに立ち寄ったからだろう。
ロンドンには歩いていける範囲にたくさんの観光名所がある。
ハイドパーク(Hyde Park)、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)、スコットランドヤード(Scotland Yard)。その3箇所は確かに歩いて行った。
その他有名なビッグベン(Big Ben)、ロンドン橋(London Bridge)、ロンドン塔(Tower of London)。
見たのは間違いないが、行ったかどうかの記憶は曖昧。
と言うのも、ロンドンに空路で入った時、確かフランスのニースからのフライトだった。しばらく着陸できずロンドン上空を2回ほど旋回していた。当然到着は遅れるのだが、午後遅くのフライトでその日はホテルにチェックインするだけ。特に急ぐわけでもなく、無料で空からロンドンの街並みが見られるのがありがたかった。
空からのロンドン観光を十分に堪能してから無事にヒースロー空港に着陸。
そんなロンドン。
一番印象に残っているのが靴。
出張では荷物を減らすためにビジネスとカジュアル兼用の茶色い靴を履いていくのが常。
事務所に行く朝の時間帯だったと思うが、シティー(City of London)と呼ばれるロンドン中心街(金融街)を歩いていると、道往く男性に茶色い靴を履いている人はいない。みんな黒い革靴。
新型コロナ禍の日本の電車内でマスクをしている人と同じくらいの比率で黒。
ロンドンは安全で歴史のある綺麗な街だが、その靴事件(?)のお陰で再訪はどうも気後れしている。
もう少し長期滞在すればロンドンの奥深くが知れて楽しいのだろうが、今のところ機会は無い。