「大文字焼き」の呼び方

2022/8/16

今日、8月16日は京都五山の送り火。

小学校に入る前に住んでいた家、物干し台から大文字が綺麗に見えた。
生まれた時から住んでいた家で、もの心ついた時には山に描かれた「大」は当たり前の光景だった。

それが時々夜にオレンジ色に輝く。幼稚園の頃は単に「大文字焼き」と言っていたと思う。

小学校に入って引っ越してからも、祖父母はその家に住んでいたので、「夏休み」にはその家に行って山々の文字がオレンジ色に光るのを見ていた。

家から見えたのは大文字だけだったが、「船形」と「妙法」は子供の足で歩いてもそう遠く無いところで見ることはできた。

幼稚園や小学校低学年の頃は、夏休みも終わりに近づきつつある頃の行事の一つだった。それがお盆、8月16日の夜の送り火だと知るのはもう少し大きくなってから。

インターネットで「大文字」などを検索すると「正式には五山送り火、大文字焼きでは無い」「京都に人は大文字焼きとは言わない」等々その呼び名について細かく書いてあるサイトがある。
「大文字」だけでは無いが、ネットなどでのこう言った「決めつけ」論調の記事にはいつも違和感を覚える。

正式名称はともかく、「大文字」は普通に使う言葉だったと自分の中では思っている。

東京の会社で社会人生活をするようになってからは、会社にお盆休みが無いこともあり「大文字焼き」を見ることも無くなった。

そんな中、年末年始の帰省時に見ることが一度だけあった。
20世紀最後の大晦日(2000年12月31日)。
本来、お盆で帰って来ていたご先祖の霊を送るための行事が送り火だと思っている。
ご先祖の霊を送るわけでもないミレニアム大晦日の行事は正式には何と呼ばれたのだろう?
やはり「大文字焼き」は間違いだったのだろうか?

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