蒙古斑と虐待
蒙古斑、日本人をはじめモンゴロイドの多くの赤ん坊にある青いあざ。
赤ん坊とは縁遠い歳になると忘れてしまっているが、確かに見聞きしたことのある蒙古斑。
先日、アメリカに住んでいる友人(日本人)と会った時にこんな話を聞いた。
「随分前のことだが、子供が生まれた時はほとんどが白人の東海岸の田舎町に住んでいた。
そこの保育園で、子供の青いあざを見た保育士から児童虐待を疑われ、虐待で訴えると言われた。
いくら日本人の赤ん坊には蒙古斑と言う青いあざがあるのが普通だ、と説明しても納得してもらえなかった。
たまたま、小児科の先生がアジア人の赤ん坊や蒙古斑についての知識があったために、説明してもらい、事なきを得た。」
人種差別とは言えないかも知れないが、知らないことによる誤解で、あらぬ疑いをかけられたと言うことになる。
身体的特徴や各国・地域の文化・風習に従ったふるまい、知らないことによる誤解やいじめなどがどこでも起こり得る。
思い込んでしまった人たちの誤解を解くのは意外と難しい。
多様性を認めようと言う世の中になりつつある。
普段、自分の身の回りにいる人たちと「違う」人と接した時にどうするのか?
まずは相手を理解する必要があるが、いつもそれができるか、と言われると自信が無い。