石垣島のアパホテル 新型コロナ
2022/5/4
新型コロナで旅行業界が苦境の中、アパホテルの業績は好調と言うニュースがあった。
それを象徴する現象が石垣島では起きている。
島の人々、特に若者はアパホテルに泊まりたい人が増え、空きが無くて泊まれないと言う。
新型コロナ感染時の隔離期間は3日間程度と短くなっているが、隔離施設として割り当てられたのが石垣島ではアパホテル。
人々は3食付きの3日間のホテル暮らしが無料で満喫でき、正々堂々と仕事を休める。しかも医療保険に入っていると入院給付金ももらえる。良いこと尽くめ。
それが目的で、ワクチン接種も行わず、感染するのを半ば期待して繁華街で遊ぶ若者がいると言うことだ。
ワクチン接種も税金、療養施設も税金。
副反応で苦しむかも知れないワクチン接種と快適な3日間のホテル暮らしを比べて、感染を希望する。
本末転倒なようだが、そう言う人たちもいる。少数派だとは思いたいが、実際のところどれくらいの比率かはわからない。
オミクロンやその亜種などは感染した時の症状は、無いまたは軽症、と言われているが、後遺症はどうなんだろう?
わざと感染して自分の身体で実験する。勝手にする分には良いが、医療関係者や周囲の人たちに迷惑や心配、負担をかける可能性もある。
「快適な」ホテル暮らしを行政が負担すると、こんな問題が起きるのは想定しなければいけない。
それにしても「隔離」が快適とは、平和である。
ロックダウン中の上海に駐在する同僚に聞いたところ、住んでいる建物から一歩も出られないそうだ。食糧は何とか入手できているので、生きてはいると言っていた。
ウクライナでは、何週間も太陽を見られなかった市民の救出なども報道されている。
そろそろ、日本の新型コロナ対応を見直す時期かも知れない。
「快適な隔離」を求めてワザと感染する。言語道断である。