ブラック企業 ブラック国家

2022/4/15

今ではすっかり定着した感のある言葉「ブラック企業」。
2000年代半ばから一部IT企業従業員が使い始めたらしい。

ブラック企業の正確な定義は専門家に任せるが、
・従業員の幸せよりも企業の幸せ(利益追求)を極端に優先する企業
が一般的にブラック企業なのでは、と思う。

もちろん、企業の利益が上がらないと、従業員の給料が上がらないので、「従業員の幸せ」と「企業の幸せ」は必ずしも相反するものでは無い。

日々の仕事がきつくて、従業員には負担がかかる職場。企業業績は良くて、給料も高い。

逆に、雰囲気がゆる~く、従業員にとっては何とも居心地が良い会社。しかし、企業業績は上がらず給料も安い。

言葉だけではどちらが良いかわからない。

前者は、例えば、過労死や自殺者が出るような極端な場合も含まれる。社長のワンマン経営で、社員は文句も言えない。
後者については、最悪、業績悪化で企業が倒産することも考えられる。

従業員の幸せと企業の幸せ。2つの「幸せ」がどちらか一方に極端に偏ると、従業員と企業どちらにとっても良くない。
一般的には、これらの中間に位置する企業と従業員の関係が良いと考えられる。

国家と国民の関係についても同じようなことが言えそう。

国民一人一人の権利や自由を制限し、国家に逆らうとまともな生活が送れない社会。

それに対して、国民は自由に生活できるが、国が貧しくて、必要な食料や燃料などを手に入れるのも苦労するような社会。

最近の国際情勢を見ていると、どうも極端な意識がぶつかり合っているような気がする。
極端で無ければ、それぞれどちらにも利点・欠点があるのだろう。

一つ、企業と国家で大きく違う点がある。
転職は簡単にできるが、別の国の国民になるのは難しい。

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