ヒト・カネ・モノ・情報
2022/3/4
ビジネスの世界では「3C」や「4P」、「3M」など数字とアルファベットを組み合わせた指標がいくつかある。その「3M」の代表的な指標が、ヒト・カネ・モノ(Man, Money, Material)。
ウクライナへのロシアの侵攻、それに対する世界の対応を見ていて、戦争でも同じことが重要なんだな、と改めて思う。
と言うよりも、恐らくマーケティング手法は軍隊の手法を取り入れたものも少なからずあるので、同じであっても不思議ではない。
銀行間取引に関しSWIFTからのロシアの銀行の除外が発表された。
カネの流れが細くなる。
それに伴いモノの流れも滞る。
新型コロナ禍の今は、ヒトの流れは制限されている。
ヒトと言う意味では、ロシア兵は侵攻だとは知らされず、訓練だと思っていたとも報道されている。ロシア軍の士気が上がらないのでは、とも想像するが、上官の指揮・命令に無条件に従うのが軍隊(と思う)。士気の低さはあまり影響しないのだろうか。
ヒト・モノ・カネを適切な場所に導入するにあたって重要なのが情報。
ヒトの士気も、得られる情報により左右される可能性が高い。
ロシアがウクライナ首都・キエフのテレビ塔を空爆したのも、テレビ放送によるウクライナ国民への反ロシア情報提供を遮断するため。
それに代わり、イーロン・マスク氏が迅速に対応したのが、スペースX社のスターリンク。衛星によるインターネット接続サービス。
また、日本の携帯電話会社もウクライナ向け通信料金の免除を発表している。
100年前の第一次世界大戦や80年前の第二次世界大戦の新聞やラジオ時代とは違う。
「大本営」発表の大手マスメディア報道だけを信じるヒトばかりではない。インターネットや携帯電話など多様な通信手段がある。
ロシア政府が政府系のマスメディアで繰り広げる主張は、ウソが多いように思える。
そうであれば、いくらリーダーが正当性を力説しても、ロシアの国民を騙し通すことはできない。
それとも、ロシア以外の我々西側諸国の国民全員が騙されているのだろうか?
情報手段があっても、どの情報が正確化を判断するリテラシーも求められる。