空港で足止め
2022/2/27
ウクライナでは、国外に脱出する人たちが鉄道駅に集まっている映像が報道されている。また、民間フライト向けの空域はすべて閉鎖されている。飛行機を使った国外脱出は不可能と言うことになる。
1週間ほど前の話であるが、天候によるフライトキャンセルの国内ニュースがあった。
札幌周辺の大雪で、新千歳空港の発着便が全てキャンセル。新千歳は雪に強い印象だったが、今回の降雪はその想定を上回ったのだろう。多くの乗客が空港で待機する事態になった。
個人的には、フライトがキャンセルになったり、変更になったりしたことは多いが、空港で待ちぼうけはそれほど多くない。
記憶にあるのは、中国・青島(チンタオ)空港。
北京に住んでいた時、SARS明けで自由に旅行に行けるようになり、最初に選んだのが青島だった。北京から青島までの当時の一般的な移動手段は鉄道。高速鉄道がまだ無かったので、夜行列車で数時間だったと思う。中国の鉄道事情がよく分からない我々は飛行機を選んだ。
その帰りのフライト、空港に着くと、どうもフライトが遅れるようなアナウンスがある。中国語も満足に話せなかった頃なので、便名と行き先(北京)、遅延と言う言葉程度しか分からなかった。
フライトの遅れはよくあることなので、それほど気にすることもなく、搭乗エリアで待っていた。その後、何回か同じようなアナウンスがあり、少し不安になりカウンターに行って尋ねてみた。
英語で尋ねると、北京空港の雷雨のため数時間遅れる、とのことだった。
そのうち、軽食を配ると言うアナウンスが流れた。
本当は、しっかり理解できていなかったのだが、同じフライトと思われる周りの中国人たちが一斉に立ち上がりどこかに歩いて行った。弁当箱を持って戻って来たので、弁当が配られることが確認でき、弁当を取りに行った。
その中に入っていたゆで卵が、とんでも無く塩からかった。
その他に何が入っていたかは、覚えていないが、ゆで卵の印象だけは強かった。
気象に伴うフライト・キャンセルでは、天候が回復すれば運航は再開する。不便はあるが、待っていればよい。
戦争や紛争に伴う運航停止の場合は、安穏としてはいられない。先行きが心配である。