ごめんなさい & I’m sorry

2022/2/19

冬季オリンピック、選手たちの頑張りには感動する。
一方で、競技以外で気になったことがいくつかあった。

その一つが期待されたメダルを逃した選手たちが謝る姿が多かったこと。
悔しい、残念と言う気持ちはもちろんわかるが、謝る必要はないだろう、と多くの人たちが思っている通り。

ところで、学校で習った英語。
教科書では、「I’m sorry.」は「ごめんなさい」となっていると思う。

普段の会話やEmailでのコレポンでも、「I’m sorry …」と言う表現はよく聞くが、「ごめんなさい」と言う意味はほぼ皆無。
レストランやスーパーマーケットなどで、軽い感じで「Sorry about that.」と言われることはあるが「ちょっと待たせて悪かった」など軽いノリのことが多い。

ほとんどの場合は「残念だ」と言う意味。
「I’m sorry to hear…」であれば、例えば、「君が新型コロナに罹ったと聞いて残念に思う」。
「I’m sorry to say…」であれば、「残念ながら今回は訪問できなくなった(と言わなければいけない)」と言った場面で使う。

オリンピック選手たちが使う日本語の「ごめんなさい」や「申し訳ない」と言う言葉が、自分自身に向けて使う「残念」の意味であれば納得できる。単なる観客である我々に向かって謝る必要はないと思う。

それとも、自分が気づいていないだけで、現代日本語の「ごめんなさい」は自分に対する残念な気持ちを表す言葉に変わりつつあるのだろうか?

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