昭和生まれの偉大な選手引退
2022/2/13
『降る雪や明治は遠くなりにけり』
中村草田男と言う人が昭和初期に詠んだ俳句。
子供の頃、昭和後期にも「明治は遠くなりにけり」の部分だけは時々聞いた。
令和の今は「昭和は遠くなりにけり」だろう。
昭和生まれの人は、すでに33歳以上。
北京冬季オリンピックも終盤に差し掛かったが、昭和生まれの日本選手を調べてみると全124人中10名。まだまだ第一線で活躍している選手がいる。
一般的に、スポーツ界で第一線で活躍できるのは協議にもよるが、30歳代までが多い。
最近、「昭和生まれ」の偉大な選手の引退に関する気になる2つのニュースがあった。
一人は、スノーボード・ハーフパイプで金メダルを取った平野歩夢選手の最大のライバル、ショーン・ホワイト(Shaun White)選手。
1986年(昭和61年)生まれ。
歩夢選手の最初のオリンピック(2014年ソチ)出場時は15歳。
若い選手の多い競技で35歳まで第一線で競技を続けてきたホワイト選手はまさにレジェンド。
もう一人は、アメリカンフットボウルのQB、トム・ブレイディ(Tom Brady)選手。
1977年(昭和52年)生まれ。
昨年(2021年)のスーパーボウルでMVPを取ったのは記憶に新しい。44歳は当然MVP最年長。まさにレジェンド。
今年のプレイオフで負け、今年のスーパーボウル進出が無くなったことで、引退を表明したと報道されている。
昨年MLBで投打に大活躍した大谷翔平選手が、多くのタイトルを獲得したが、「2021年Sportsperson of the Year(最優秀選手)」は受賞できなかった。大谷選手の受賞を阻んだのが、トム・ブレイディ。
そう言えば、昨日は、藤井聡太さんが史上最年少の19歳で将棋の五冠になった。
昭和生まれの羽生善治さんが持っていた記録を28年ぶりに更新。
いろいろな社会で世代交代が進んでいくのは当然。
年齢だけで判断してはいけないが、それでも時代は流れる。
『昭和は遠くなりにけり』
※ Tom Brady選手はNFLに復帰するらしい
2022/3/14