海南島

2022/1/10

資金繰りの悪化でデフォルト危機に陥っている中国の不動産大手・恒大グループ。
海南島で開発したリゾート地の建物39棟が解体指令を受けたと新年早々にニュースになった。

海南島は中国南部、ベトナムにほど近い位置にある島。
かつては自動車メーカーのマツダも工場を持っていた。

中国辺境の多くの地には行ったが、ほぼすべてが内陸部。行きたかったのは、西蔵(チベット)、新疆、内蒙古、雲南。
これら4省・自治区に行った後、海南島も考えたが、結局は行く機会が無かった。海は日本の方が綺麗だと勝手に思い込んでいたから、と言うのもある。

北京に住んでいた時には、海南島出身の知人がいたが、聞いてみると食文化は「中国」とは少し違っていたようだ。シンガポールなど東南アジア系の料理が郷土料理だと言っていた。

海南島は緯度がハワイとほぼ同じと言うことで、中国のハワイとも言われ、熱帯の海が楽しめるリゾート地として知られていた。ハワイにも行ったことが無いが、実際のところどうなんだろう?

当時、海南島に遊びに行ったと言う韓国人に話しを聞いてみた。
「中国のハワイと言われているが、どうだった?」
「『中国の』ハワイだった」
ことさら「中国の」を強調する返答だった。
詳しく聞いてみると、確かに自然は南の海だったが、ホテルやレストランなど人造物、サービスは中国式で、また、清潔感にも欠け、自然が台無しだと言っていた。
海南島に行きたくなかった大きな理由である。

当時とは、中国の経済力も変わり、もしかしたら今の海南島は本家ハワイに近づくような近代的な開発がされているのかも知れない。しかしながら、豊かになった中国人が大勢押し寄せているところを想像すると、やはり魅力を感じない。

当時、仕事上で付き合いのあった中国人も海南島なら行くくらいなら、クルーズ船でベトナム沖に行った方が良い、と言っていた。当時は知らなかったが、ベトナム・ハノイからのツアーも沢山あるハロン湾クルーズである。

新型コロナ禍の現在、海南島やハロン湾と言った観光地はどうなっているのだろう?
ハロン湾には機会があれば行ってみたい。

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