火星人と大地震
2021/12/4
1938年にアメリカで火星人が侵略して来たとのデマで、パニックが起きたことは良く知られている。
テレビ放送のまだ無かった時代にラジオで「宇宙戦争(The War of the Worlds)」のドラマが放送され、一部の人がその内容「火星人襲来」を信じたらしい。
後の検証によると、確かに信じた人はいたようだが、全米がパニックに陥ったと言うのは新聞報道による誇張。
某元大統領流に言うとフェイク・ニュース。
さて、昨日、日本では山梨県と和歌山・紀伊水道を震源とする地震が立て続けに起きた。
富士山噴火や南海地震の前触れでは、と言う懸念も一部にはある。
折しもドラマ「日本沈没」が放映(TBS系列)されていて、地震とドラマがシンクロしていると言うネット上の書き込みもあるようだ。
「宇宙戦争」はSF小説の元祖とも言えるイギリスの作家H.G. Wellsの作品。
「日本沈没」は日本のSF界のレジェンド小松左京が原作。
SF、science fictionは日本語では科学空想。科学(真実)と空想(虚偽)を組み合わせ言葉。
真実と虚偽の比率は凡人には判断は難しい。
恐らく真実の合間にフィクションを散りばめているとは思うが、全て作者の想像の可能性もある。想像力の豊かな一流の作家しか書けない。
逆に、真実を知っている作者がそれを小説という形で世に伝えている可能性もある。
テレビドラマのように、政治家や周囲の科学者が隠蔽しようとしている真実を書いている可能性もゼロではない。
SFは、科学的でもあり非科学的でもある微妙なところが面白い。最近は、本を読むことが少なくなり、SFと言って思い浮かぶのは古典作品とも言えるタイトルばかり。
今は、サイバー空間を題材にした映画やネット動画などがSF小説に置き換わっているのだろうか。
フィクションの中に真実が隠されているかも知れない。常にアンテナを張っていなければいけない。