タイ米の調理 失敗
海外渡航までもう少しの我慢だと思っていたが、新型コロナウイルスO(omicron/オミクロン)株の発生で事態は再び混沌として来た。
新型コロナ前は何回か東南アジアに行く機会があった。食事は美味しく、大抵の米はインディカ米やタイ米と呼ばれる長粒米。
日本にいるとインディカ米を売っている店は少なく、なかなか食べる機会が無いが、時々無性に食べたくなる。
そこで夏にネットでタイ米を買った。
買ったばかりの頃は、ネットでレシピを見ながら、それなりに期待通りに調理できた。
キーマカレーやチャーハンなどにはジャポニカ米よりも向いている。
今回は、レシピを見るのをサボったお陰(?)で、新しい発見があった。
ネットで検索すると湯取り法として掲載されているサイトが多数あるが、
・鍋で沸かした湯に米を入れて茹で
・ザルに上げて湯切りし
・再び鍋に入れて弱火で水分を飛ばし
・最後に鍋に蓋をして蒸す
できあがったモノは期待したものとは全く違った。
日本の米のように粘り気の強い「ご飯」になってしまった。
最初に、米を軽く洗って水に浸しておいたのがいけなかった。レシピサイトによっては、米を洗わずに茹でる、と書かれていて水に浸ける必要はない。
最初に水に浸けておくのは、インディカ米でも糯米(もちごめ)の調理法。タイではカオニャオと呼ばれるモノである。
こちらは一般的には、蒸す。
日本でも糯米は蒸すことが多いと思うので同じような感じ。カオニャオも時々恋しくなる。
ラオス旅行で少しだけ買って来た米はとっくの昔に食べ終わってしまった。
さて、今回のタイ米失敗作。おにぎりや寿司を握れるくらいに粘り気が多い。
30年近く前、1993年(平成5年)、日本は米の大凶作でタイなどから長粒米が大量に輸入された。香り米と言う高級米も多かったが、多くの日本人は「まずい」「パサパサしている」など文句ばかりだった。
我が家はと言うと、どうしても日本米が必要な時以外は、タイ米を恐らく炊飯器で炊いて、パサパサ感を楽しんでいた。
翌年、日本の米が普通に供給された後には、タイ米ロスに陥った。
今回の失敗作、タイ米で寿司や和食を食べたい人には役立つかも知れない。
多くの科学者は、失敗実験から学ぶ。
真面目に(?)研究すれば、美味しい寿司が握れるタイ米の調理法、が見つかるかも知れない。
興味のある人は試してはいかがだろうか?