ディジタル・デトックス ネットに繋がらない場所

2021/11/21

携帯電話やスマートフォンが当たり前になり、日常生活では電波の無いところはほとんど無くなった。
以前は地下鉄やJRのトンネル内など一部通信ができない場所もあったが、今は電波が通じる、また、飛行機でも大手キャリアの便では機内WiFiが使える。

携帯電話をみんなが使えるようになった頃は、どこにいても連絡が付けられる、と利便性が強調された。実際、外出先で連絡が取れないのはとても不便である。ただ、連絡がつくことが当たり前になると、逃げ隠れができなくなってしまう。

そんな世の中にあって、WiFiも無く、携帯電話の電波も届かない場所があった。フェリーの船上(オーシャン東九フェリー)。
港や潮岬沖、東京湾など陸地に近い海域を航行する時には携帯基地局の電波が受信できるが、それ以外はITワールドから隔離された世界。

仕事に追われている人に取っては不便この上もない船上。WEBサーフィンやスマホゲーム、SNSなどから抜けられない人や、それらから自由になりたい人にとっては、電波が強制的にシャットダウンされる、ある意味聖域。

残念ながら(?)テレビのBS放送は受信できるので、完全に陸の世界から隔離されるわけでは無い。それでもいつも行なっているスマホ画面を通じた情報の遮断は、精神の健康には良い(と思われる)。

徳島から東京まで約19時間、「自由な時間」が楽しめる。

ディジタル・デトックス。毒抜き。
と言いながら、この原稿はスマホで書いている。やはり、現代に生きる日本人はスマホからは離れられないのか。

この記事を書くのに19時間も掛からないので、後は海を見ながらボーッとしよう。

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