無線給電 歩きながらイヤフォン充電

2021/11/17

スマートフォンやダブレット、イヤフォン、スマートウォッチなどなど普段から持ち歩くガジェットの多くにバッテリーが使われている。これらを持ち歩く人に共通の最大の問題点は、バッテリー・チャージの手間と頻度だろう。

最近、イヤフォンに無線給電すると言うニュースがあった。

現代社会では、世界中に「電波」が飛び交っている。
もちろん電波は何も人間が作った技術だけで発せられるものではなく、自然界由来のものもある。
基本的には「電波」も「光」も同じような電磁波。自然由来があってもおかしくない。

携帯電話が世に出始めた頃、機器を頭の近くの耳に当てて通話することは、脳への電磁波の悪影響があるのでは、と言う議論があった。
また、心臓ペースメーカーなど医療機器へ誤動作が懸念されたので、色々な場所での使用が禁止された。満員電車の中、飛行機内、病院などなど。

技術が進歩し、携帯電話などが発する電波が弱くても受信できるようになり、これらの使用制限は、少なくとも技術的観点からは緩和されて来た。

イヤフォンに無線給電するのは、携帯電話基地局からの電波を使うと言うことらしいが、人体への悪影響は全く無いのだろうか?
もちろん、給電しなくても電波は飛び交っているので、無線給電だけが悪者では無いが、目に見えない電波が身体中に突き刺さっている様子を想像すると少し恐ろしい。

無線給電技術は既にありふれたものになっている。最近のスマートフォンはQi規格の無線給電が使われているが、それ以外にも電動歯ブラシやシェーバーにも無線給電できる製品がある。
もっと身近なところでは、SUICAやICOCAその他のICカード。機器側から発せられた電波により、カード内のコイルで発電され、カード内の情報が送受信される。これらは電波の届く範囲が狭いのでそれほど怖いものでは無い(と思う)。

また、実現はされていないが、宇宙空間(人工衛星など)の太陽電池パネルで発電された電力をマイクロ波を使って地上に送る技術もある。電子レンジは英語ではマイクロウェーブ(microwave)と言うが、同じような電波と言うことになる。
電子レンジには、昔は「猫などペットの乾燥に使わないでください」と注意書きがあった。実際に乾かそうとして猫を死なせてしまった事故があったからだ。
宇宙からの電力送信では、間違ってマイクロ波に当たってしまうと、体内の水分が沸騰してしまうのではと心配になる。もちろん、安全性を確かめた上で実用化されるとは思うが…

イヤフォンの無線給電のニュースを見て、いろいろと心配なことが思い浮かぶが、技術が確立されれば使ってみたいものである。

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