話題になる場所 経験の共有

2021/11/16

話題になる場所、と言うのは生活パターンによって違う。

東京都心の会社では、事務所の周りに新しくできた飲食店の話題が多い。
都会の大型商業施設の話も時々はある。

家族で話すと地元に新しくできたショッピングモールなどが話題になるが、自分の生活圏では無いので話についていけない。

そんな自分であるが、学生時代の友人たちとWEB会をした時、4〜5人共通の場所と言うのが出てきた。
アメリカ・サンディエゴ(San Diego)にあるシーフード・レストラン。近くには、退役した空母「ミッドウェイ」もあり、観光地でもある。
出張でしか行ったことは無いが、観光で訪れる日本人も多い(もちろん新型コロナ前)。
ビジネス、観光問わず多くの人に人気のあるレストラン。

生活圏のある東京には、観光客・ビジネス客の多くの人が行くレストランと言うのは残念ながら知らない。
東京は店が多すぎる、と言うことだろう。
しかも、東京には「都心」と言われる場所も複数あり、観光で訪れる地区も一つや二つでは無い。インバウンド客で街が溢れかえっていた時も銀座界隈には観光客がたくさんいたが、他の場所も同様だった。

その頃、大阪出張時にそんな話しをていたら、大阪は基本的にはミナミに観光客が集中する。「東京と違て、大阪は行くとこ決まってるさかい、ミナミは外国人だらけや」と大阪で働く友人は言っていた。

もっと極端な話にしてみると、有名な観光地に飲食店、何となく「茶屋」と言うイメージが合いそうだが、が3軒しかないとすると、その観光地に行った人にとっては、その3軒は共通の話題になる可能性が高い。実際に利用しなくても、入ろうかどうか迷った、と言った話題になる。

新型コロナ以降、特に今年になってからは勤務先や都心の繁華街と言うところに行くことは少なくなった。たまに通りかかっても、特に飲食店は様変わりしていて、見知った店の多くが無くなっている。
飲食店は参入障壁が低く、逆に言うと、早々に撤退する店も多いと言われている。

飲食店が多く、入れ替わりの激しい東京では、在住・在勤者、観光・出張で来訪する人々が必ず行く場所、と言うのは少ない。全国的に有名なディズニーリゾートや東京スカイツリーは確かに共通の話題になるかも知れないが、出張者が行く場所ではない。

こう考えると、住んでいると共通の話題になる「場所」が無いのが東京かも知れない。
東京に限った話ではないが、街が大きすぎると共通の話題になる場所が無くなる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です