電車の広告 健康・美容
2021/11/5
電車の広告と言えば、昔は週刊誌の中吊り広告、と言うイメージが強かった。
元々、週刊雑誌も漫画も読むことは少なかったが、過激なタイトルだけを見て、世の中にはそんな事件もあるのか、程度には思っていた。インターネット、特にスマートフォンの普及後は紙の雑誌も発行部数を減らし、電車の雑誌広告も無くなった。
雑誌以外の広告では、リゾート他の不動産や家電、自動車、飲料などだっただろうか。これらは時々見かけるが、以前よりは減っている。
最近は、全般的に中吊り広告は減り、デジタル・サイネージが増えているが、広告内容も変わってきた。
路線によっても異なるとは思うが、代わって増えているのが、健康・美容に関連する広告。
特に、脱毛サロンの広告は数年前から増え、当初の女性向けだけでは無く、男性向けも多くなって来た。
最近は通勤電車に乗ることが少ないが、会社に行く時も比較的空いている時間帯なので、人が少なく車内広告が良く目に入る。
脱毛以外では、喫煙依存や肥満からの脱却など健康関連、大学や塾、ビジネス書や自己啓発書など広い意味で教育関連。
電車の広告ターゲットは、通勤・通学で毎日乗る人が中心だろうが、それらの乗客が求めるものが変わって来ているのか、それとも、通勤する人の高齢化が進んでいるのか。
歳を取ると会話の話題が健康や病気の話題が多くなる、と言われている。電車に乗る人も、生命に関わるほどではないが、生活習慣病に悩む人、見た目の老化に悩む乗客比率が増えていると言えそうだ。
モノより体験、と言われて久しいが「物欲」はどうもそれほど強く無いのは、自分だけでは無いのかも知れない。
そう言えば、自宅も含め、住宅地の最寄駅の近くには整骨院が急激に増えた。
これも健康意識の高まりだろうか。それとも、高齢社会になり身体の不調を抱える人が増えたからだろうか。
必要最低限のモノを持った人が多数派の世の中、健康や美容、自己啓発など自分への投資にお金を使う人かこれからも増えて行きそう。